10歳のヘワド君は可愛らしい10歳の少年です。ナンガハル州ケーワ地区カチャラ村に暮らすカチャラ男子校の3年生で、バナナとシリアルの中のお豆が大好物。ヘワド君の家族はお父さんが不治の病にかかり随分前に亡くなり、お母さんと二人の弟の4人暮らしです。ヘワド君はとても賢く、勉強にも一生懸命に取組んでいて、一年生の時からずーっとクラスで一番とのこと。
「家族には教育を受けた人がいないんです。なぜってお父さんが亡くなって、お兄ちゃんもいないし。だから勉強に苦労してます。自分の時間を無駄にしないよう、沢山の時間勉強しています。」と話してくれました。
―ヘワド君に、お父さんやお兄さんがいないことをどう思っているか、尋ねてみました。
ヘワド君は目に一杯の涙を浮かべ、「村には僕のような子どもがたくさんいます。お父さんやお兄ちゃんは時々子どもを言い聞かせたり、褒めたりしてくれます。それは子どもの励みになります。僕にはお父さんやお兄ちゃんがいないんだなぁと痛感します。だけどお母さんは悲しんでいる僕を見ると、お父さんやお兄ちゃんがいなくてもどうすれば幸せに生きられるかアドバイスしてくれます。それに、僕が家族の長男だから、家長となるんだよ、と励ましてくれます。だから勉強にベストを尽くし、だいたいいつもクラスで一番です。将来はお医者さんになって良い仕事をしたいです。そして純真なアフガンの子ども達のために尽くして、お母さんの夢を叶えてあげたいです。」と答えてくれました。