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ラーマッラーとザビルラー

2015年度アフガニスタン事業インターン 竹村 謙一
2015年9月15日 更新

ラーマッラーは11才、ザビルラーは9才、クズカシュコート村の小学校に通っています。JVCスタッフのアジマルさんが、二人に大きくなったら何になりたいか尋ねました。

* * *

ラーマッラー、ザビルラー:兵士になりたい!
アジマル:いい仕事だね。でもどうして兵士になりたいの? 国を守るため?
ザビルラー:ちがう!
アジマル:兵士は強くて、勇敢で、正直で、だから兵士になりたいの?
ラーマッラー:ぼくたち、銃を手に入れて、お父さんを殺したやつをやっつけるんだ。爆弾で殺してやる!
アジマル:でもそれは良くないな。お父さんを殺した人を見たの? どうやって探すんだい?

(二人は黙ってしまい、やがて目に涙をためて答えました)

ラーマッラー、ザビルラー:やつらはお父さんをひどいやり方で殺した。だから僕らもあいつらを同じような目に遭わせてやるんだ。

* * *

二人のお父さんは兵士でしたが、つい最近、道端に仕掛けられた爆弾にやられて死んでしまいました。お母さんは26才で未亡人になったのです。アフガニスタンは人口に占める未亡人の割合が世界でもっとも多い国のひとつです。今、少なくとも200万人以上の未亡人がいると思われます。

二人は苦しい生活をしながら学校に通っています。でも彼らには希望がありません。夢と希望は死んでしまった、と二人は言います。読み書きのできない母親たちは仕事を見つけることができません。家族は子どもに頼らざるを得ず、ラーマッラーとザビルラーも学校を終える前に働きに出なければならないかもしれません。そうすると二人も十分な読み書きができなくなってしまいます。戦争と紛争は教育を破壊します。その犠牲者が子どもたちなのです。