昨年5月から月に一回、JVCの教育支援事業担当スタッフ、アジマールさんとシェワ郡教育局査察官で教員研修のトレーナーでもあるグルモハメッドさんの二人が小学校を訪問し、授業のようすを参観しています。というのも、JVCはこれまで実施してきた先生のトレーニングが実際どのように授業に生かされているかを観察し、これからの活動に反映させたいと考えているからです。
新しい教科書の指導法を習う、小学校教員2006年度から2009年度までの4年間に行った研修は、計4回。JICA(独立行政法人際協力機構)のSTEP(Strengthening Teacher Training Project、教師強化プロジェクト)にならって実施したもので、JICAが教育省と協力して作成した小学校3年までの国語、算数、生活科、イスラム教の4教科指導書の使い方や授業案の作り方などを、小学校低学年の先生に学んでもらいました。
授業計画案に沿った、模擬授業のようすこの定期的な観察は3月まで続ける予定ですが、これまでの報告を通して実感したことは“アフガニスタンの先生たちは、偉い!”です。アフガニスタンでは2割の教師しか専門的な教育を受けていないと言われますが、専門性があったとしても“教材が(ほとんど)ない”“参考図書もない”“学校に理科実験室も図書室もない”場合によっては“教科書も指導書もない”、ないないづくしの教室で先生たちは毎日授業を運営しています。私のように、1時間の講演をするのにもパワーポイントやビデオなどのメディアに助けられて話を進めているのとは違い、すべて先生の力量に任されているからです。アンケートの中には「いろいろな問題を抱え、行き詰ることがある」という回答もありますが、それを乗り越えようと日々がんばっている先生たちに、エールを送りたい気持ちになりました。
小学校の子どもたちの教室以下のPDFファイルから、現地のモニタリングのようすをご覧ください。
2010年度STEP研修教員モニタリング報告より(PDFファイル)
文責:谷山由子、JVCアフガニスタン事業担当補佐(教育支援担当)
翻訳協力:今野香織、JVCアフガニスタン・インターン