\n"; ?> JVC - 配信レポート/堀潤さん「8bitNews」月刊JVC #2「開発と暮らしのはざまで揺れるラオス」 - 東京事務所スタッフ日記

配信レポート/堀潤さん「8bitNews」
月刊JVC #2「開発と暮らしのはざまで揺れるラオス」

2021年12月22日 更新

こんにちは。JVC短期インターン生の阿見美乃です!
今日は、12月14日に堀潤さんが運営されるYouTubeチャンネル8bitNewsにて配信された、月刊JVC #2「開発と暮らしのはざまで揺れるラオス」についてお伝えしていきたいと思います。


https://www.youtube.com/watch?v=4x5hjALmd9g

月刊JVC第二回のテーマはラオスの農村の現状。
JVCラオス駐在員山室の話を、堀潤さんのご質問もあり、分かりやすくお伝えしています。ラオスの今を中心に、現場を知っているからこその話がたくさんあり、見応えのある60分間となりました!

現在もアーカイブ配信されています。ぜひご覧ください*

スーダン情勢のその後

まず冒頭では月刊JVC#1でお伝えしたスーダン情勢のその後について、代表の今井からお伝えしました。

10/25の軍部によるクーデター以降軟禁されていたスーダンのハムドク首相が、11月21日に軍部と合意し復職しました。民主化を目指す市民たちは、デモ活動を継続していますが状況は膠着しています。これらの一連の流れから、軍の影響力が高まり、民主化への道が遠のくことが懸念されます。

スーダンに10年以上の駐在経験のある代表今井は「軍が力を持つことで、軍による人権抑圧、軍部が利権を握るという構図がさらに強まっていく恐れがある」との懸念を語り、今回の強行の背景にある軍部を支える周辺国の存在や、周辺国の間に緊張関係をもたらしているエチオピアのナイル水系ダム開発の問題にも触れて、スーダンの今を解説しました。

開発と暮らしのはざまで揺れるラオス

スーダンの現状をお伝えした後は、ラオスの正装を着た現地のJVC駐在員 山室良平をスピーカーに、ラオスの農村の置かれた状況についてお話していきました。

JVCラオス現地駐在員 山室良平JVCラオス現地駐在員 山室良平

東南アジアの大陸部の真ん中にあるラオス。森林が豊富で、日本だと千葉県と同じくらいの人口の国です。

ラオスの農村部の風景ラオスの農村部の風景

ラオスの農村では、森や川は村人たちのスーパーマーケットのような役割で、大切な食料源となっています。しかし、現在海外からの投資、海外企業の進出などによりラオスは経済発展が著しく、このようなラオスの農村の暮らしが変わってきていると言われています。

森林の伐採や開発の影響により洪水が発生したり、コンクリートをつくる施設から川へ廃液をそのまま流している企業も存在し、河川の汚染も懸念されています。

施設から川へと流れる廃液施設から川へと流れる廃液

ラオスが経済発展を遂げていることにより、農村部でも現金経済化が進んでいます。
そして、企業に売るために、住民たちの手で森林伐採が行われることもあるといいます。
食料の確保や農業の場として使われていた自然がなくなることにより、農村の人々の生活の糧が少なくなり、ラオスの農村部の一部では生活が貧しくなっています。

ラオスでのJVCの取り組み

今回は、このような問題を踏まえ解決に向けたJVCが行っているプロジェクト紹介しました。JVCでは、現地の人々が自然を自分たちの土地の権利を主張できるよう、以下の3つの取り組みを実施しています。

① 地図を作成し、土地の所有を見える化する

村の境をはっきりさせ、向こう見ずな開発や伐採による不利益を防ぎます。

② コミュニティー林を設定し、食料の確保に必要な森林の減少を止める

今まで正式な登録や規則がなかったため、開発により減少していた森林を守るため、村の人たちが共同で使うことができるコミュニティー林を設定しました。行政登録すると共に、看板の設置、地図の整備、規則の整備なども実施しています。

③ 法律の研修

他のNGOと共同で、土地を有する権利に関するカレンダーを作成・配布したり、住民を対象に住民の持つ土地や自然に対する権利などについての研修を行なっています。

土地に関する知識を学ぶためのカレンダー土地に関する知識を学ぶためのカレンダー

山室からは、「研修した村では、新たな企業が来たときに、ちゃんと土地を持っていくにしても補償をしてもらう交渉をするようになった。」と実際に住民に変化が起こっている事例も紹介しました。

そのほかにも、JVCでは地道な地域に根ざした活動が多数紹介されました。

ご覧になっている方からも「自然豊かな土地ですから開発の際は環境に配慮してほしいですね...」「カレンダーや看板、冊子などいろいろなアイデアが散りばめられているんですね。」など、たくさんのコメントを頂き、日頃知る機会の少ないラオスの現状を知って頂けたのは、とても貴重な機会だったと感じています。

ぜひアーカイブでご覧いただければ幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=4x5hjALmd9g

JVCがこれからも活動を行なっていくために

今回ご紹介したラオスでの活動をはじめとする世界各地でのJVCの活動は、皆さまのご支援によって支えられています

現在は、冬の募金キャンペーンを実施しております。
ラオスをはじめ世界各地で行われる、地域に根差した活動を、ぜひ応援下さい!

>>冬の募金キャンペーンはこちら
https://donation.ngo-jvc.net/2021winter

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施設から川へと流れ出る廃液などの画像を見るといかに住民の方々に知識を広めることが重要なのかということがひしひしと伝わってきました。

一般的に行くことの少ないラオスのことをJVC駐在員から学べ、活動の重要性について改めて再認識しました。また、堀潤さんが最後に仰っていた「何が求められているのかは根を張った活動の中からわかる」という言葉がとても心に残っています。現地での活動を支えられるよう日本からの活動となりますが、頑張っていきたい。改めてそう感じました!

また、次回の月刊JVCは、1月27日21:00~の配信を予定しています。お楽しみに!!

この活動への寄付を受け付けています!

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今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。

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