こんにちは! 広報の並木です。
早く暖かくならないかなぁ...と待ち望み、とうとうやってきた春。桜満開の景色を味わいながら周囲をみわたすと、友人たちから「子どもが入学!」「自分が大学院に入りました!」というお知らせがたくさん舞い込んできました。
新しい環境のスタートに、見ているこちらも胸が踊ります。
さて、子どもが4人いる我が家。一番上の長女が、4月から小学生になりました。
大きなランドセルを背負って、お友達といっしょに坂を上がって行く後ろ姿を見ると、なんだか感慨深い気持ちになります。
新しいステージへのドアが開いたいま、彼女がやることはたくさん。大変なことにも向き合いつつ、多くの価値ある学びと出会いに恵まれますように...と祈る気持ちです。
そんな4月、ふと目を上げると、カレンダーにはスーダンの子どもたちの授業風景がありました。
(カレンダーの写真を提供してくださった堀潤さんからの解説)
<JVCはスーダン・南コルドファン州各地の町や村で
子どもたちの教育支援も続けている。>
小学校校舎の建設や、正規の学校に通えない子どもの学習支援に関わっている。内戦が落ち着くにつれ帰還する家族たちが増え人口が増加する村もある。学校や教室の増設が課題だ。校庭では拾い集めた小石を算盤がわりに算数の授業が行われていた。「教育が発展を生み、この国の平和に繋がる」と教師たちは工夫を凝らす。
写真を見て、なんだかハッとしてしまいました。
ノートも鉛筆もなく、小石を並べて数えながら算数のクラスに参加している、スーダンの子どもたちの列。地面と木の棒が、先生にとっての黒板です。
たぶん教科書も教室もなく、「それでも学びたい」「それでも学んでほしい」という気持ちが、一枚の写真から伝わってきます。
対する我が家の新入生は、削りたての長いキャラクター鉛筆、ぴかぴかのノート。
教科書もきちんと一人一冊あって、目を引くようなカラフルな印刷。
新しいことを新しい環境で学ぶ、嬉しさと不安、期待はきっと同じ。
それでも状況が、「同じ小学生でも、こんなに違うんだ...」ということを、改めて感じました。
我が家では毎晩、母娘ともに「なんでこんなに持ち物がいっぱいなの〜!」「忘れ物しそう...」とハラハラしながら、明日のランドセルの準備をしています。
でも、この「ハラハラ」も贅沢なんだなぁ、とも思いました。少し気持ちを切り替えて、丁寧に向き合いたいと思います。
何気なくトイレの壁にかかっているカレンダーの写真。この機会に、娘にも「この子たちも、いま学校で勉強してるんだよ」「あなたと一緒だよ」「でも、ノートは持っていなくてね...」と、世界の話をしてみたいと思います。
立場をこえておもい、
国境を超えて支えあうのが
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