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【書籍のご紹介】ガザの八百屋は今日もからっぽ

2020年度パレスチナインターン 松田 美夜日
2020年12月24日 更新

みなさまこんにちは。パレスチナ事業インターンの松田です。10月30日に無事終了したクラウドファンディングでは、温かいご支援と応援のほど、誠にありがとうございました。

大変ありがたいことに、クラウドファンディングの期間中に実施したイベントでは、ご参加頂いた方々の中から、「ガザの情報はどのようにして知ることができるのか」というご質問を頂きました。そこで今回は、私がJVCスタッフから勧めて頂いた、ある書籍のご紹介をさせて頂きたいと思います。

それがこちら、元JVC職員でパレスチナ駐在員であった小林和香子さんの著書『ガザの八百屋は今日もからっぽ』です。

小林和香子「ガザの八百屋は今日もからっぽ」封鎖と戦火の日々 2009年、JVCブックレット002

印象的なタイトルと表紙の女の子の視線から目をはなせず、私は約1時間半で読み終えることができました。サブタイトルは「封鎖と戦火の日々」。一体どんな内容なのでしょうか。

本書は全部で4章の構成となっています。

はじめに
第1章 ガザ軍事侵攻とその破壊の影響
第2章 ガザが歩んだ道
第3章 子どもたちにのしかかる現実
第4章 平和を求めて
あとがき

著者の小林さんは2008年の末、イスラエルによるガザへの大規模な空爆が始まったとき日本に一時帰国していました。ガザの友人から涙声の電話を受けとると、他のNGOと連携して攻撃の即時中止を訴えつつ、支援物資を届けるために奔走した当時の状況が語られます。

国際社会の無為を訴える人々や、戦火で自分に降りかかったことを淡々と教える女の子。「平和はビジネスになってしまった」と語りつつ、栄養改善マネージャーとして子どもたちの健康を守るために信念を貫く女性など、封鎖と戦火の中での生活を送る数多くの人々の姿が紹介されています。他では知ることのできない当時の人々の声です。

また、第2章ではパレスチナ問題の背景やガザの歴史などが丁寧に説明されているので、ガザのことをはじめて知る方、学生の方にもおすすめです。

2000年代という遠くない過去、ガザの人々は想像もできないほど過酷な現実を強いられていました。それは現在も続いています。 同じ時間を生きている一人の人間として、封鎖と戦火が人々に何をもたらしたのかを知る責任があると実感しました。当時の人々の生の声を知ることのできる、価値のある本だと思います。お時間があるときに、ぜひ手に取ってみてください。

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