目標750万円！夏募金キャンペーンへのご支援で、例えばパレスチナでできること

こんにちは、JVC広報担当の並木です。
750万円を目指して、6月17日から続けてきた夏募金キャンペーン。皆さまのおかげで、7月末現在で【目標金額の86％、約650万円】が集まっています！
これは主に、郵送でお手紙をお送りした皆さまからのご寄付です。新型コロナウイルスの流行が続き、日本の各地でも災害が起こっている中で、外出やお振込のお手間をかけてご支援をお送りくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。大切に使わせていただきます...！

目標金額の突破を目指し、引き続き頑張ってまいります。ぜひ、応援していただけると嬉しいです！ 夏募金キャンペーンの詳細は、以下をご覧ください。

「2020年「夏の募金」にご協力ください」

さて、夏募金キャンペーンで集まったご支援は、JVCの活動全体に充てられます。JVCの10の活動地の中には、新型コロナウイルスの影響で、予定していた助成金枠が無くなってしまいそうな事業、国連などの資金獲得が難しくなってしまった事業もあります。
資金繰りが厳しくなっても、またウイルスで社会状況が変わっても、現地の人々が抱える問題や、支援のニーズは減ることがありません。
そのような中、皆さまのご支援がどんな変化につながるのか、改めてお伝えしたいと思います。

栄養失調に苦しむパレスチナ・ガザの子どもたち

イスラエルによる封鎖のため、地域経済が破壊されているパレスチナ・ガザ地区。失業率・貧困率はともに5割を超えている中、新型コロナウイルスの影響で外出制限が設けられ、日雇いが多い労働者の間でさらに失業率が上がっています。
元々、子どもの栄養失調が深刻なガザ地区。さらに現在ではウイルスに不安を感じる親も多く、子どもの健全な発達を促すための相談場所が必要です。「子どもたちの健康を守らなければ！」と、JVCと協働する現地NGO「人間の大地（AEI）」と地元の女性ボランティアたちが奮闘しています。
現地では、感染対策に気をつけながらの健診・子育てカウンセリング、栄養補助剤の配布、衛生行動の啓発活動などを実施し、またSNSでの育児相談にも乗っています。

夏募金キャンペーンの資金でできること

例えば、これまでに夏募金キャンペーンで集まっているご支援とほぼ同額の680万円があれば、ガザ地区でAEIの地域保健チームが1年間、子どもの栄養失調予防や健全な発達のために活動を続けることができます。このように、夏の募金でいただいた活動費がJVCにとって非常に大きな支えになっています。

活動では、ガザ中部に暮らす5歳以下の子どもたち1,200人とその家族を対象に、子どもの健診・子育てカウンセリング、栄養講習の他、栄養補助剤などの配布を行います。

簡易クリニックでの健診・カウンセリング。感染を恐れ、遠くのクリニックまで足を運ぶのが難しい家族が多いため、地元に設置しています。

健診で栄養失調が見つかった子どもたちは、必要に応じてクリニックに紹介しています。約3,000円で、2人の子どもが通院するための交通費をまかなうことができます（診察は無料）。また10,000円あれば、活動中の感染などを防ぐための衛生キットを1揃い、ボランティアたちのチームに渡すことができます。

何より大きいのは、この活動を通じ、地元の女性ボランティアたち40人が「栄養・子育てアドバイザー」へと育つこと。彼女たちが子どもたちの様子から栄養状態を判断し、家族にアドバイスを続けることで、貧血やくる病を患っていた子どもたちの健康状態がみるみるうちに変わっていきます。
今は新型コロナウイルスの影響で家庭訪問は控えていますが、それでも彼女たちの意欲は下がりません。「こんな時だからこそ、地域の子どもたち・家族の支えになりたい」。その思いを、ぜひ日本から支えてください。

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