こんにちは!カレンダー担当の伊藤圭です。
カレンダー担当になってから、暦に触れる機会が増えました。
そして、知れば知るほど暦というのは奥が深い!おもしろい!
そんなわけで、暦に関するネタをこれから少しずつ紹介していきたいと思います。
1年も半分が終わり、もう7月ですね。
7月2日は「半夏生」でした。
半夏生は雑節の一つでもあり、72候の一つでもあります。
「24節季」や「72候」は中国から入ってきた暦です。それに対して、「雑節」は日本の生活文化から生まれた、ジャパンオリジナルの暦です。
ここで問題です。
「半夏生」は何と読むでしょうか?
正解はCMのあとで・・・ってなんでやねん!
正解は、雑節では「はんげしょう」、72候では「はんげしょうず」と読みます。ややこしい。
半夏生の天文学的な定義では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。
72候の半夏生は半夏(はんげ)が生える時期ということです。
カラスビシャクの根っこの部分の玉茎が、漢方薬の半夏と呼ばれます。
この半夏ですが、へそのように窪んでいることから、「へそくり」という地方があるそうです。
そして、この半夏を薬屋に売って小遣い稼ぎをしていたことが「へそくり」の語源になったともいわれています(諸説あり)。
そしてそして、さらにややこしいことに、「半夏生」というまったく違う種類の植物もあります。
雑節の半夏生は、田植えをすませる目安とされてきました。
昔から日本の各地で、田植えが終わった労を労うために、「さなぶり」という行事が行われてきました。
さなぶりは、無事に田植えが終わったことを田んぼの神様に感謝して、ちょっとしたお祝いをするというものです。
そこから、今も半夏生の日には、関西ではタコ、香川ではうどん、福井県の大野市ではサバ、奈良では半夏生餅を食べる習慣があるそうですね。
半夏生に降る雨は「半夏雨」と言われるそうで、豪雨になることが多いそうです。
ここのところ、大雨のニュースをよく聞きます。
昔から、伝えられてきた言い伝えには、生活の知恵が詰まっているので、大事にしたいと思う今日この頃です。
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