モスクとはイスラム教の礼拝堂のことで、東京ジャーミーは2000年に開館した日本最大と言われているモスクです。天井のドームや先が尖った塔(ミナレット)が特徴的なイスラム建築で建てられています。
東京ジャーミーではラマダン期間中に断食明けの食事を共に楽しむイフタール会を開いていて、ムスリム以外の人でも参加することができます。JVCはイスラム圏でも活動していますし、イスラムのことを知るいい機会なので参加してきました。
イスラム教ではヒジュラ暦(イスラム暦)の9月に断食(サウム)が義務付けられています。ヒジュラ暦の9月のことを「ラマダン」というそうで、ずっと「ラマダン=断食」かと思っていました。ヒジュラ暦では1日は日没から始まり次の日没まで。1カ月間、日の出から日没までの間、食べ物だけではなく水も飲めないということで、日中40度を超える地域で暮らしている人たちは想像するだけで辛いです。
ちなみに、ムハンマドのメッカからメディナへのヒジュラ(聖遷)の年を基点にしているため、西暦622年7月16日が紀元元年1月1日になります。太陰暦なので1年は354日で、太陽暦とは毎年11日ずつずれていき、季節と月が一致しません。
礼拝堂ではコーランの朗誦が行われていました。ただ文章を読むというのではなくて、抑揚をつけているのでお経のような感じです。アラビア語がわからないので、内容はわからないのですが、厳かな礼拝堂で聴くコーランの朗誦は非常に心地よかったです。
日没が近づくと礼拝堂の外にいた人たちも集まってきました。日没のお祈り(マグリブ)です。男女別に分かれてお祈りが行われました。
お祈りが終わると、ラマダン明けの食事会(イフタール)が行われます。
こちらもやはり男女別。
この日は木曜日だからかすごく人が多かったそうです(イスラム圏では金曜日がお休み)。
メニューはごはん、スープと、豆と肉の煮物、バナナでした。
もっと薄味なのかなと思ったのですが、しっかりした味付けでした。よく考えると一日分の塩分を摂るわけですから、納得です。
基本的に無料なのですが、体験させてもらいましたので、自分達が食べた分+αを寄付してきました。
実は食事を受取るときに、長い行列ができて、どうしようかなぁとウロウロしていたら、パキスタンから来たという男性から声をかけられて、自分の前に入れてくれました。日本の中ではあちらがマイノリティですが、モスクではこっちがマイノリティ。イスラム社会の優しさや寛容さを体感することができました。
東京ジャーミーでは無料で見学ができますので、多くの方にイスラムのことを知ってもらいたいなと思います。公式サイトはこちら。是非訪ねてみてください。
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