5月31日夜、「東京恵比寿の粋な情報を発信するWEBマガジン」恵比寿新聞と「ニュースは"知る"だけじゃない」が合言葉の8bitNewsが開催するコラボワークショップ「伝える人になろう講座~パレスチナ・ガザから考える平和という言葉~」に参加しました。
「伝える人になろう講座」は、この4月にJVCパレスチナ・ガザ事業地を訪れたジャーナリストの堀潤さんと、恵比寿の人・文化・食を取材し発信する地域密着メディア恵比寿新聞編集長・タカハシケンジさんがタッグを組んでお届けする「学習」・「支援」・「発信」が体験できるワークショップです。
今回のテーマが「パレスチナ・ガザから考える平和という言葉」ということで、ゲストとしてJVCパレスチナ担当の並木さんと、人道支援/平和構築グループマネージャーの今井さんをお招きいただきました。ガザで起きていること、現地で暮らす人々のこと、普段何気なく使っている「平和」という言葉についてなど、様々な角度からトークが繰り広げられました。
会場はJR恵比寿駅から徒歩5分ほどにあるamuです。ご来場頂いた皆さんは社会人の方がほとんどのように見えました。とても人気のある講座で、今回もJVCで告知する間もなく、数時間で完売したそうです!
はじめに堀さんからご来場頂いた皆さんに、「ガザについてあまり知らない方?」と質問したところ、半分ほどはガザについてあまり知らないとのことでした。知らない方にガザ地区を知っていただくことのできる素敵な機会です。改めて、このような場にゲストに呼んでいただけることに感謝です。
4月に実際にJVCパレスチナ・ガザ事業地を訪れた堀さんは、「JVCと、その現地パートナー団体がおこなう子どもの栄養に関する講習を受けた現地の女性たちは、自分たちの知識に誇りを持つようになり、"自分たちの力で子どもたちを守ることができる"ことに喜びを感じると同時に、知識が口コミでどんどん地域に広がって行く。モノではなく、知識が地域に広がり、それが現地に残るJVCの支援の在り方に非常に共感する」とお話ししていました。このお話を受けて、私自身あらためてJVCは意義のある活動を行っていると感じました。
その後、10分休憩をはさみ、ご来場の皆さんにご自身が考える「平和」について附箋に書いて、ボードに貼っていただく形式のワークショップが行われました。普段何気なく使っている「平和」という言葉。例えば「パレスチナにとっての平和」なのか、「イスラエルにとっての平和」なのかによっても、その言葉の意味は大きく変わってきます。トーク中、並木さんが「平和」という言葉に若干辟易していると仰っていた点が印象的でした。私たちは普段何気なく「平和」という言葉を使いがちですが、よくよく「平和」とは具体的にどのような状況であるのかと、定義を考えてみると簡単なようでなかなか難しいと感じました。
会場には、参加者が考えたたくさんの「平和とは?」が集まり、答えはないものですが、それぞれがその意味を深く考える、貴重な時間になったと思います。
私は今回のイベントに参加し、動画内に登場した子どもたちが、ひっ迫した環境下にいるにも関わらず、笑顔で並木さんや堀さんに話しかけている様子が印象的でした。子どもたちの笑顔は国や地域、関係なく輝いているものですが、どうしても日本と彼らを比べてしまうと、生まれた場所が違うだけでなぜこんなにも暮らしている環境が違うのかという点に疑問を感じました。やっぱりパレスチナの現状はおかしい、なんとか「パレスチナ問題」が解決し、堀さんの動画に出ていたガザのタクシーの運転手さんの言葉のように、「パレスチナ人もイスラエル人も隣同士仲良く暮らせる」未来を作ることができないものかと葛藤のような気持ちがわき上がりました。
イベントの最後に、JVCはパレスチナ雑貨を販売させていただきました。現地女性が刺繍を施したペンケースや名刺入れ、ポーチなどです。ご来場いただいた皆さんには積極的にお手にとって頂き、最終的に39,200円を売り上げることが出来ました。この売上はJVCパレスチナ事業の活動資金となります。お買い上げいただいた皆さん、ありがとうございました。ちなみに今回のイベントでは、JVCだけではなく、「パレスチナ・オリーブ」というお店のオリーブオイルも販売していました。オリーブオイル大好きの私も購入し、美味しく頂きました。家族にも好評です。興味のある方は是非チェックしてみてください。
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