2015年のJVC国際協力カレンダー「この星の旅人たち」は、おかげさまで、写真家竹沢うるまさんの、眩しいくらいの写真が大好評でした。
2015年3月に「日経ナショナルジオグラフィック写真賞2014」のグランプリを受賞。続いて4月からニューヨークで個展が開催されたり、7月に新写真集『Buena Vista』が発売されるなど、今後ますますの活躍が期待される竹沢さんですが、JVCは2016年国際協力カレンダーもそんな「旬」の竹沢さんに写真をお願いすることが出来ました!
さらに、2016年はその竹沢さんのお写真に日本を代表する詩人・谷川俊太郎さんの書き下ろしの詩が添えられる豪華なカレンダーとなりました。JVC国際協力カレンダー制作・販売30年目の初の試みです。
今回は、9月1日の発売を間近にひかえた2016年国際協力カレンダー「いのちいっぱい」(谷川さん自ら命名して下さいました。)制作の舞台裏をご紹介し、このカレンダーをより身近に感じて頂ければと思います。
2016カレンダー制作始動!
4月9日、恵比寿のアメリカ橋ギャラリーで開催されていた竹沢さんの個展におじゃまして、2016年カレンダーの打ち合わせを行いました。同席してくださったのは、snowfall inc.の宮坂さんと、文化堂印刷株式会社の児玉さん。お二人は竹沢さんが全幅の信頼を寄せる、業界のプロフェッショナルです。
前カレンダー担当(現広報)の大村から、JVCの要望をお伝えしたり、紙の質、今後の日程調整など、様々な事が話し合われました。
JVCカレンダー初の「コラボカレンダー」がいよいよ動き始めました!
約100枚の候補写真が勢揃い!
4月16日、文化堂印刷さんの一室をお借りして、カレンダーに使用する写真の選定作業が行われました。竹沢さんご自身が事前に候補として挙げて下さった写真はおよそ100枚! その写真が床一面に並べられた光景は圧巻でした。その候補写真の中から、デザイナーの宮坂さん、文化堂印刷の児玉さん、JVC広報の大村を交えてよりぬきの写真たちが更に選ばれていきます。「この写真は、アクセントになるね」「これは12月に合ってるんじゃない?」それぞれが、プロの目で写真を選んでいくと、少しずつ2016年のカレンダーの形が現れてきました。
紙合わせ&色合わせ
6月、文化堂印刷さんに竹沢さん、宮坂さん、児玉さん、大村、橋本が集まり、「紙合わせ」を行いました。これは、数ある紙の種類から、写真やカレンダーとしての機能にピッタリ合う紙を選ぶ作業です。JVCのカレンダーは「環境保護印刷」「責任ある木質資源を使用した紙(FSC)」など厳しい基準を課しています。その厳しい基準をクリアした紙が、「JVC国際協力カレンダー」になるのです。竹沢さんは、納得いくまで候補の紙の感触を確かめていました。
さらに、後日行われた色校正の作業にも驚きました。竹沢さんが現地で見た色を限りなく再現するために、その色を説明すると、文化堂印刷のプリンティングディレクター平野さんが、その説明を写真のそばに書き込み、印刷に備えます。随所に入る宮坂さんのコメントも的確でした。
最後の最後まで妥協なき作業!
7月半ば。いよいよ色の最終チェックを行い、文化堂印刷さんのドイツ製の最新印刷機がJVCカレンダーのために始動しました。
この時点でも、竹沢さん、宮坂さんは最後の最後まで、1枚1枚の写真の色をチェックしていました。プロフェッショナルの妥協を許さない仕事ぶりを目の当たりにし、脱帽でした。
必ずご満足いただける「作品」です。
谷川さんの言葉が毎月竹沢さんの写真に添えられ、12ヶ月後にその言葉たちがつながり、また新たな感動がうまれる...。そんなカレンダーが、2016年のJVC国際協力カレンダーです。今から想像しただけでもワクワクしませんか?
きっと2016年が終わっても、ずっととっておきたい、心に残るカレンダーになると思います。
もうすぐ発売です。お楽しみに!
この活動への寄付を受け付けています!
今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。
郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所
※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。
JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。
遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。