\n"; ?> JVC - 平楽中学校 国際学習 - 東京事務所スタッフ日記

平楽中学校 国際学習

2012年度パレスチナインターン 小池 絢子
2012年5月29日 更新

初めまして。2012年度パレスチナ事業インターンの小池絢子です。5月12日にパレスチナ事業担当の津高が講師を努めた横浜市立平楽中学校の国際学習の授業に、ファシリテイター(生徒たちの話し合いのサポート)として参加しましたので、ご報告致します。

授業は津高が実際に撮影した写真のスライドを使った、パレスチナ自治区のリアルな現状の説明から始まりました。爆撃によって壊れた建物、栄養失調にかかり痩せてしまった赤ちゃん、銃を持った兵役中のイスラエル人の女の子、そして不安な表情のパレスチナの子どもたちの姿といったショッキングな写真と説明が続きましたが、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。

イスラエルとパレスチナの長い対立の歴史の説明を真剣に聞く生徒たちイスラエルとパレスチナの長い対立の歴史の説明を真剣に聞く生徒たち

後半には今回の授業のメイン、「イスラエル・パレスチナの和平案を作るワークショップ」が行われました。30人の生徒たちはイスラエル班、パレスチナ班、そして和平案を考えるチームに分かれ、さらに和平案を考える生徒たちにはアジア、アフリカ、南アメリカの様々な国のカードを配り、それぞれの国の代表を演じてもらいました。

和平案に調印する側のイスラエル班、パレスチナ班には、前半に語られなかった両国の対立の歴史が詳しく説明されました。

和平案を各国の素材や折り紙などで綺麗にデコレーションしている生徒たち。みんな内容を考えるのと同じくらい頑張ってくれました!和平案を各国の素材や折り紙などで綺麗にデコレーションしている生徒たち。みんな内容を考えるのと同じくらい頑張ってくれました!

一方和平案チームは各大陸で集まって、話し合いをスタート。大人たちが何十年考えても解決できなかった両国の和平問題に生徒たちも苦戦していましたが、「平和条約が破られたらどうするの?」といった私たちファシリテイターからの指摘にも応え、それぞれがよく練られた素晴らしい和平案を考えてくれました。どの和平案も、各国の素材や折り紙、綿などを使ってデコレーションされ、とてもクリエイティブなものに仕上がりました。

最後には各和平案の発表、そしてイスラエル・パレスチナ両班による審議が行われました。さすがに何千年も前から続く対立の歴史をわずかな時間で理解するのは難しかったようですが、最終的にはそれぞれの案に順位がつけられ、アジア地域の和平案が採択されました。

最終的に採択されたのがこのアジアの和平案。条約が破られた時のことにもしっかり言及している等、しっかりと内容が練られています。最終的に採択されたのがこのアジアの和平案。条約が破られた時のことにもしっかり言及している等、しっかりと内容が練られています。

授業後はそれぞれの和平案について生徒たちの活発な議論が交わされるなど、生徒たちがイスラエル・パレスチナの問題に対して興味を抱く良いきっかけ作りができたようで嬉しかったです。何より真剣に問題を考えてくれた生徒たちの姿に、泥沼のような状態にあるイスラエル・パレスチナ問題解決への希望が見出せたような気がして心を打たれました。

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