震災から1年を目前にした3月10日(土)、JVCが支援を続けている南相馬災害FMのお二人を招いてトークイベントを開催しました。ゲストは南相馬災害FMで機材を担当している今野由喜さんと、ディレクターの今野聡さんです。
福島第一原発事故の大きな影響を受けている南相馬市。原発から20キロ圏内にあたる小高区は警戒区域に指定され、住民は仮設住宅や借り上げ住宅、そして市外などで避難生活を送っています。今野由喜さんもその一人。9人で暮らしていた大家族が、今は4つの場所に分かれて暮らしています。
子どもを連れて遠くへ避難すべきなのか、代々受け継がれてきた土地を守り、市内に残るべきなのか―。警戒区域以外でも、市民の誰もが重い決断を迫られ、悩みながら暮らしています。
「皆さんにお願いしたいのは、どの考えも認めてほしいということです」と由喜さん。「一方の誰かを傷つけるようなことを言ってほしくないんです」
放送当初は市からの情報を伝えることで手一杯でしたが、今はリスナーからのリクエストやイベント情報も充実している南相馬災害FM。
「市内にいる人、市外にいる人、いろいろな思いの人をラジオでつなげたい。お互い理解しあえるように」と今野聡さん。インターネットを通して、市外にいる南相馬市民もラジオを聞くことができます。
昨年5月から現地駐在し災害FM局の基盤づくりに取り組んだJVCの楢崎も、これまでの経緯や南相馬で感じた住民の思いを報告しました。
このトークの詳細は、次号のJVC会員向け会報誌でご報告いたします。
今回のイベントはトイカフェ「トイーク」で開催しました。ものづくりをテーマとした、ショップやアトリエ、飲食施設、ギャラリーが並ぶ複合施設「2k540」の中にあるカフェです。JVCの新事務所からは歩いて30秒という近さですので、JVCのイベントと合わせてぜひ足を運んでみてください。
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