前南アフリカ現地代表の津山直子が、今年南アフリカで行われるFIFAワールドカップに先駆け、5月29日にJICA地球ひろばで話をしました(JICA地球ひろば主催)。セミナーには約50人が参加し、みなさん熱心に津山の言葉に耳を傾けていました。
日本では、南アフリカは治安が悪い国という一面が強く報道されています。しかし、長年南アフリカに関わってきた津山は、「南アフリカは人々の歌、笑顔、そして青い空が素晴らしい、とても良い国なんです!」と現地の写真を紹介しました。特に南アフリカの人々の歌は強い力を持っていて、アパルトヘイト下では、彼らの歌声が銃を持つ白人を怯えさせるほどであったといいます。
南アフリカでは、1991年にアパルトヘイト関連法が撤廃されました。しかし、アパルトヘイトが撤廃された今も、南アフリカの人々の心に大きなわだかまりを残しました。その一つが、自信の喪失です。アパルトヘイト時代、人々の行動は厳しく制限され、人権も著しく侵害されていました。そのため、自由になった今でも、自信を持てない人々が数多くいるそうです。だからこそ、人々にとって誇りや自信につながる支援が必要だといいます。
津山の好きな言葉で、"Phambili"(パンビリ)という言葉があります。この言葉は日本語で、"前進する"という意味です。JVCの活動で南アフリカに関わり、持続的な農業やHIVの予防啓発活動を行ってきた津山は、南アフリカの人々に関わるにあたり、"南アフリカの人々と一緒に学び合う、分かち合う、助け合う、成長しあう、希望や夢を共有する姿勢"が重要で、私たち自身も前進していく必要があると話しました。最後に、「単発の支援は長続きしない。時間をかけて作ったものほど長く続く。(ワールドカップを機に)南アフリカについて、改めてみなさんに考えていただきたい」と、津山は参加者に呼びかけました。
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