真夏のような月曜、豊かな緑のおかげで上野よりちょっと涼しげな鎌倉へ。
平和学習の時間に、イラク戦争を生きた子どもたちの話をすることが目的です。
4年生・5年生・6年生の約260人が集まった体育館は、なかなかの暑さ。
先生たちは恐縮されていましたが、私は全くOKです。
なにせJVC東京事務所ではまだクーラーを使っていませんから!
肝心のイラクの話、子どもたちはしっかり聞いてくれたようです。
サッカーをしたり友達と遊んだりしているイラクの子どもたちの姿を見て、
自分たちと似ていると感じてくれたかな?
イラクの子どもたちは戦争の中を生きました。困難は今も続いています。
爆弾を受けて片足が動かなくなってしまった男の子。
十分な医療を受けられずに亡くなっていった女の子。
殺されているお兄さんを目にしてしまった男の子。
みな自分と同じ小学生だからでしょうか。彼らの描いた絵を写したスクリーンを
じっと見て、彼らの残した言葉を聞いてくれました。
最後の質問タイム、なかなか手を挙げる子はいないかな?と思ったら大間違い。
「僕のいとこが住んでるドバイでは戦争がないのに、どうしてイラクは何度も
戦争があるんですか?」
「戦争が終わったら、それまで使っていた戦車とかはどうするんですか?」
「戦争をすると他の国も巻き込まれちゃうんですか?」
「病院に運ぶ薬に毒を入れられちゃったりしないんですか?」
答えるのが難しい質問がたくさんで冷や汗ものでしたが、何より関心を持ってく
れたのが嬉しいです。
質問の一つ。「戦争はどう終わるんですか?」
2003年3月に始められたイラク戦争は、5月にブッシュ大統領によって『戦闘終結
宣言』が出されました。しかし、その後も混乱は増すばかりで、亡くなるはずで
ない命が次々と失われています。こんな状況、とても戦争が終わったとは言えま
せん。
講演後には、クラスター爆弾(子爆弾)やその破片を間近で見てみます。
写真で見た、片足を奪われた男の子の思いを想像しながら・・・。
夏休みの自由研究でイラクを調べてくれる子が出てくるかな。
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