「浦島地区の住民が誇りと生きがいを持って暮らせるよう、外部の人々を対象に地域の魅力を活かした事業を行いたい」。そのような浦島地区の住民の声を受けて、JVCは、2016年度より住民主体のNPO法人の立ち上げをサポートする活動を行っています。NPO法人を設立するにあたり、2016年4月から5月にかけて、発起人である住民有志3名とともにNPO法人の事業の構想や今後の進め方などについて協議を重ねました。
その後、NPO法人設立に向けた取り組みへの賛同者を浦島地区内から募るべく、6月8日に「『NPO法人』立ち上げのための有志会」を開催しました。当日は、発起人である住民有志から参加者に対して、NPO法人設立の趣旨や事業の構想についての説明が行われました。6月21日には「第1回NPO法人設立準備会」を開催し、事業内容の策定に向けたワークショップを行いました。ワークショップでは、参加者間で「浦島地区で行ってみたい事業」を発表し合いました。参加者からは「地元女性の活躍の場として、海の幸を取り入れた母ちゃん食堂を作りたい」、「親子を対象とした養殖漁業の体験学習を行い、旧浦島小学校施設を宿泊場所として活用したい」などといった、浦島地区の魅力を活かした様々な事業案が挙げられました。ワークショップを行った結果、NPO法人の事業として、養殖漁業や釣りなどを体験する里海自然塾、母ちゃん食堂や地場産品直売所の運営などを実施することとしました。
7月以降についても「NPO法人設立準備会」を定期的に開催し、事業の実施スケジュールや活動予算、会員の募集などについての協議を行いました。また、7月23日には、新潟県長岡市にて活動するNPO法人のスタッフを講師として招き、活動資金の獲得方法や会員の募り方に関する勉強会を行いました。
今後は、2016年度内の立ち上げを目指してNPO法人の設立総会を開催するとともに、設立のための手続きを進めていく予定です。浦島地区の住民によって地域の活性化を図る事業が持続的に行われ、住民が生き生きと暮らせるよう、JVCは引き続き住民主体のNPO法人の立ち上げに向けたサポートを行っていきます。