\n"; ?> JVC - 鹿折復幸(ふっこう)祈念まつり - 気仙沼支援活動レポート

鹿折復幸ふっこう祈念まつり

震災支援担当 岩田 健一郎
2011年10月26日 更新
寄贈したテントと鹿折公民館の方々寄贈したテントと鹿折公民館の方々

去る10月9日、鹿折小学校のグランドで、「鹿折復幸ふっこう祈念まつり」が行われました。この祭りは、「鹿折地区住民が相集い、住民同士の絆を強め合い、連携して一日でも早い復旧・復興に取り組み、かつての幸せを取り戻すことを祈念する」ことを目的として、開催されました。開催に当たっては、「鹿折地区振興協議会」()が主体となり、地域住民をはじめ、様々なボランティア団体が参加・協力しました。

テントを組み立てるJVC山崎テントを組み立てるJVC山崎

JVCもまた、祭りの成功を願い、様々な形でこれに協力を行いました。まず、祭りの運営に中心的な役割を果たした鹿折公民館に、集会用のテントを寄贈しました。震災以前、鹿折公民館の所有していたテントは、今回の津波によって全て流されてしまいました。今後の円滑な公民館活動のためにも集会用のテントが必要であることから、今回寄贈という形でテントを提供させて頂きました。その他、会場設営、参加者の送迎、当日の運営などにも協力しました。

祭り当日、会場中央に設置されたJVC寄贈のテント祭り当日、会場中央に設置されたJVC寄贈のテント

祭り開催当日は、澄み切った青空の広がる快晴となり、会場である鹿折小学校には、朝早くから大勢の参加者が詰めかけました。午前9時、太鼓の打ちばやしと浪板なみいたの伝統芸能である「虎舞」の披露から祭りは始まりました。

会場では、芋煮、ラーメン、サンマなどの炊き出しが行われ、それぞれのブースでは、多くの方々が長い列をなしていました。また、子ども達を対象とした各種ゲームコーナーには、たくさんの笑い声があふれました。JVCもまたブースを一つ設け、株式会社アキナイの方々にご協力を頂き、ハンバーガー、ホットドッグ、スープの炊き出しを行いました。午後からは、小学校の体育館に舞台が設けられ、地域の方々による踊りや歌の披露が行われました。

(左)人々の復興の願いを乗せた「虎舞」 (右)参加者であふれかえる会場の様子(左)人々の復興の願いを乗せた「虎舞」
(右)参加者であふれかえる会場の様子
サンマの炭焼きサンマの炭焼き
株式会社アキナイの方々によるハンバーガー等の炊き出し株式会社アキナイの方々によるハンバーガー等の炊き出し
株式会社アキナイの方々とJVC岩田(左)株式会社アキナイの方々とJVC岩田(左)
(左)体育館で行われた地域の方による歌の披露 (右)祭りを締めくくる「がんばろう」の三唱(左)体育館で行われた地域の方による歌の披露
(右)祭りを締めくくる「がんばろう」の三唱

参加者の中には、震災後初めて顔を合わす方々も多くいらっしゃいました。「あら、久しぶり。どうしてたの?今どこにいるの?」といった会話が、あちらこちらで繰り広げられていました。地域の方々が、震災の経験や近況を語り合い、これからの生活のために互いに励まし合う光景を多く目にしました。

震災によって大きなダメージを受けた地域の人々が、結束し、復興に向けてともに歩んでいくためには、こうした人々が集う場が必要です。JVCは、地域の方々との関わりを深めながら、この様な場づくりのための支援活動を続けていきます。

※鹿折地区の26行政区の各自治会と鹿折地区社会福祉協議会、鹿折スポーツ振興協会等の17の関係団体で構成される。