研修のなかでメモリーボックスづくりの大切さについて身をもって語ってくれたボランティアたち。しかしそんなマジメな内容ばかりで終わらないのがユーモアセンス抜群の南アフリカの人たちで、研修はいつも笑いにあふれています。今回はこんなエピソードが共有されました。
「昔私たちのおばあちゃんの時代には銀行なんてものは使ってなくてお金は缶に入れて庭に埋めていたの。だけど誰もそのありかを聞いていなかったからおばあちゃん亡き今、そのお金がどこに行ったのかもう誰もわからないわ」 「うちもそう!おばあちゃんが絨毯の下に隠していたお金がねずみに食べられちゃったわ~」
これにはみんな大爆笑。そして中にはこんな人も。
「そういえば私ボランティアになるずっと前、"サンゴマ(伝統療法士)"だったの。そういえばこのこと私の子どもたちも知らないからちゃんと書いておかなくちゃ」
なんて人も。南アの農村では伝統療法士さんは、病院のお医者さんより信頼されていることも多く、村のなかでも牧師さんと並んで尊敬されている存在です。これには一同「エーッ、ほんと?!」と驚きを隠せませんでした。私もこのボランティアさんにそんな歴史があったとは、初めて知りました。
しかし面白い中にも、私にとって村の人やボランティアさん、現地スタッフとの日常会話にはいつも発見があって勉強になります。たとえば、この後「え?銀行使ってなかったの?いつくらいまで?」という私の質問が続くのですが、これに対して「アパルトヘイト時代は銀行は白人のものって感じだったわ。私たちにとって銀行って新しいものなのよ」なんて答えが返ってきて、そういえば「アパルトヘイト時代の黒人社会と銀行の関係」なんて考えたこともなかったなぁと自分の浅はかさを実感するのですが、同時に「だから南アの人は貯金してお金貯めるのが苦手なのかなぁ」などとも思ったりするのでした・・(←自分の知っているまわりの人にかぎります。世の中には貧しくともコツコツお金を貯めて子どもを大学まで行かせる立派なお母さんもいます!)。