ワールドカップに関連した報道の中で、「ソウェト」という名前を耳にした方も多いのではないでしょうか。アパルトヘイト時代に多くの黒人が強制的に移住させられた、ジョハネスバーグ市の近郊にある旧黒人居住地区です。山手線の内側ほどの地域に、今も数百万人もの人々が劣悪な環境の中暮らしています。
ここでJVCは、住民が支出を抑えて暮らしを安定することができるよう、野菜づくりの研修を行っています。
■赤ちゃんをおぶって野菜を収穫するアリスさん。住民が共同で耕している畑は、ソウェトの中学校の敷地にあります。3月に行った研修には十数名の参加者が集まりました。3月といえば南アは真夏。雑草も勢いを増して増殖するシーズンです。研修のポイントは、身近にあるものの有効活用。雑草だって大切な資源です。今回の研修では、種がない草は有機肥料として使えることや、その見分け方などを学びました。
そして一番の楽しみは実った野菜の収穫です。じゃがいも、トウモロコシ、ほうれん草、トマト・・・、有機農業で育った元気な野菜が収穫できました。これらの野菜は家庭の食卓に上がり、余った分は販売して現金収入につなげます。
この菜園で収穫した野菜の自家消費量や販売量を記録したところ、1世帯で月1000〜1500円ほどの支出減につながっているようです。このお金を医療や教育にあてられる安心に加えて、「自分で野菜を育てることができた」という自信が、住民たちの笑顔につながっているようです。
今日の収穫。トマトや豆類が実りました。