ある日、スタッフが私に相談があるといいます。ある村のラタン(籐)の栽培活動で、参加者共同の育苗小屋を作って共同で苗を管理するか、それぞれ自分の家で苗の面倒を見るか、どちらがいいだろう、という話でした。共同の場所でやる活動は広報効果があって苗が売れたりするメリットがあるし、またNGOはとかく「村人の共同作業」が好きです。一方で、育苗小屋の近くに住むメンバーばかり世話をすることになる、と不満が出るケースがある、とうのがスタッフの懸念でした。
私は「それぞれのやり方の特徴や懸念点を、過去の実例に基づいてメンバーに共有する。そしてメンバーが決定する。JVCはどちらも推さない、共有するだけ、それでいいんじゃない?」と話し、スタッフはそれで納得していました。
当日村に行くと、共同の育苗小屋設置に汗を流すメンバーたちの姿が。スタッフに「共同でやれって強制してないよね?」と冗談混じりに聞くと「違う違う、このほうが今後ほかの村人が関心を持って加入するかも知れないから、とメンバーが決めたんだよ!」とのことでした。なんだかこう、この仕事をしていてうれしくなる瞬間って、こんなときです。