日本では、1991年に国土交通省が「道の駅」の設置を試験的に開始し、その後、「道の駅」は、ドライバーたちが休憩し、地域の特産品を物色する場所として、全国に広がっていった。2014年4月現在、日本には、1,030もの「道の駅」が存在する。幹線道路沿いに設置された「道の駅」には、新鮮な農産物、郷土料理、手工芸品などの地域の特産品が並べられ、幹線道路を走るドライバーたちの目を惹きつけている。
ラオスで、JVCローカルスタッフと一緒に車でフィールドに行く時は、必ずといってよいほど、ラオス版「道の駅」に立ち寄っている。今回は、これまでに立ち寄った色々なタイプの「道の駅」を紹介してみたい。
これは、幹線道路沿いにあるということで、日本の「道の駅」と立地の面で共通項があるラオス版「道の駅」である。しかし、「道の駅」の建物を見ると、ラオスらしさが伝わってくる。植物素材で編み込まれた屋根が、竹の柱で支えられ、手作り感・地元感があふれている。ここでは、マンゴーやラタンなどの他、調理した昆虫も販売されている。ラオスでは、昆虫食は、長距離ドライブのお手頃な「おやつ」のようである。
これは、村の中にある大きな木の下で、女性と子どもが集まって、地元でとれた食材を販売している光景である。車を止めて近づいてみると、掘りたての旬のタケノコが売られていた。この季節しか手に入らないタケノコがサワナケート市内よりも安価で売られていたので、JVCローカルスタッフは、2袋も3袋も嬉しそうに買い込んでいた。木陰で暑さをしのぎながら旬のタケノコを販売している女性たちのところに、ドライバーたちが立ち止まるこの場所は、すっかり「木陰の駅」となっている。
この写真では、女性が家の前に竹のポールを立てて、ビニール袋に入れてマンゴーを販売している。幹線道路沿いではなく、村のデコボコ道に面したこの場所は、まさに「道端の駅」である。JVCローカルスタッフは、車から体を半分以上も乗り出して、買い物に夢中になっていた。よっぽど、「お買い得!」と感じたのだろう。
ラオスでは、「道の駅」というよりは、「木陰の駅」や「道端の駅」と言ったほうが、しっくりくる場合が多いように思う。「木陰の駅」や「道端の駅」では、その土地の人々の生活を感じることができる。JVCローカルスタッフとフィールドに行く時は、必ずローカルスタッフが「木陰の駅」や「道端の駅」で買い物を楽しんでいる。そんなスタッフのほほえましい姿を目にするのは、私がフィールドに行く時の楽しみの一つになっている。