乾季SRIを実施するSさんとWさん。二人とも1年前にJVCの乾季SRI研修に出て、前回の乾季に初めてSRIを実践した人々だ。去年気に入って今年もやっているわけだが、去年との大きな違いが2つ。1つは去年よりもSRIの田の面積を大きく増やしたこと。もう1つは化学肥料の使用を大きく減らしたことだ。
栄養のある土が雨に流されて田に流れ込んで来る雨季と違い、乾季は化学肥料を使わないと収量が上がらない、と思っている人は多い。我々のSRI研修は堆肥作りとセット。SRIの田に化学肥料を入れることは可能だが、堆肥の力と稲の分桔の力で、充分な収量が獲れる。
Sさんは、SRIに出会うまで乾季の田んぼの全てに化学肥料を入れていたが、今年はSRI田には化学肥料ゼロ。田んぼ全体でも8割以上堆肥で、化学肥料の投入は大幅に減った。Wさんも過去の半分程度。SRI田を2つにわけて、堆肥と化学肥料を比べている。化学肥料は手軽だがお金がかかるし、使いすぎれば土が硬くなる。堆肥はお金はほとんどかからないが、手間はかかる。研修では、一つのことを押し付けるのでなく、このように様々なオプションを提示する。黙ってJVCの言うことを受けて入れてくれたら、もちろんそれがイヤなわけはないが、Wさんのように自分で実験をしたりして、試行錯誤する人が出るのも、とてもうれしいことです。
