(前回から続く)呪術医は各村に沢山いるわけではない、通常1人か2人。現役の呪術医が亡くなる前に跡継ぎを見つけないといけない。我々の対象村のある村では、実際弟子入りしているという人がいた。スタッフによると希望者数人に厳しい修行をさせ、耐えたものを選ぶ場合もあるという。
また、私が話を聞いた村では、基本的には世襲は禁止。ただし、もし後継者のいないまま呪術医が死に、その後その呪術医が息子に取り憑いた場合は、他所の村の呪術医に来てもらって交信してもらい、息子に後を継がせるというになったら、修行を始めるそう。また。呪術医には女性もいる。いずれにせよ、呪術医不在は村の人たちが伝統的生活を営むにあたって大問題になるでしょう。(この項終わり)
※筆者には、ラオスの精霊信仰について特に文化人類学的素養はありません。あくまで自分がラオスで見聞きした話を書いています。日本人が日本について時折間違ったことを言うように(例えば都市住民だったら、“日本は今は火葬だけじゃないかな”などと言いかねません)、ラオス人の言うことが全て正しいかと言うと、これも疑問符。以上ご了承ください。