井戸の持続発展的な使用のため、井戸修理研修を実施中。各村から参加者を募り、理論と実地研修を行う。といっても理論はそこそこで切り上げて、できるだけ村々を廻る実地研修を中心に。幸か不幸か壊れた井戸は多くの村にあり、実地訓練の対象に苦労はしない。
県の水衛生課から取り寄せたパンフレットなども参考にするが、各井戸の故障の状況は様々だし、作られた年代も、使われている部品も様々だし、一度何らかの方法で修理してあったりすると、既に代用部品が使われていたり、ということで、それぞれに応じた対応をするしかない。
部品もある程度用意して研修に臨むが、そのような状況なので、ないものもある。しかしそんなことで村人はへこたれない。穴が必要なら穴を開け、直径が大きければ小さくなるよう削り…“さてどうしよう”と思案に暮れた果ての行動ではない。当たり前にやっていって、結局井戸を直してしまう。
マニュアルなどなくても、こうして実地訓練を繰り返せば、村人はコツや感覚を身に着け、それぞれ故障の状態の違う井戸であっても、応用力で結局直してしまうのだろう。日本にも昔はこういう器用な人は沢山いただろうし、今だっているのだろうが、やはり感心してしまったのでした。

