昨日は雨が降らないことで、SRI実施に名乗りを上げながら断念した村人について触れたが、全く別の理由で断念した村人もいる。18歳の息子さんが亡くなったというのだ。SRIがどうのこうのというのではなく、「何もやる気がしない」と村長に伝えてきたという。その辛さは想像もつかないが、そのような気持ちになるのは自然だろう。
その原因というのが、蛇に噛まれたことだとういう。聞くと病院などには行かず、祈祷こそ受けたが、家で2週間くらい寝ていて、結局亡くなってしまったという。スタッフによると、蛇に噛まれるというのは農村では珍しくなく、普通は亡くなるようなことはないのだが、まれに毒性の強いのにやられて亡くなるケースがあるとのこと。実は別の対象村でも12歳の少女が亡くなっている。
東南アジアの農村を訪問したことのある方は分かるだろうが、村人はニコニコと感じがいいし、子どもたちは川で魚やカニを追ってはしゃいでいるし、果物は勝手に実っていたりするし、別に年がら年中貧困に喘いで泣いているわけでもなんでもない。しかし一方で、我々から見ると人が死ぬような理由ではないはずの理由で10代の若者が亡くなるのも、また村の現実なのです。
