私一人でも外国人なので注目はされるが、グレンさんと村を歩くと、やはり注目度が違う。なにしろ長身で金に近い髪の色をした、絵に描いたような西洋人なのだ。あるブルー族の村で、おばあさんがグレンさんにラオス語で話しかける。
「アレ(牛)はおまえさんの国の言葉ではなんと言うんだい?」
「あれはカウと言います」
「カウ、カウ、カウ」
「ブルー語ではなんというのですか?」
「ブルー語ではタケーンだよ」
「タケーン、タケーン、タケーン」
おばあさんは手当たりしだいに聞くので、お互い聞いたそばから忘れている感はあったものの、おばあさんは少なくとも「カウ」は覚えたようだった。女性が元気な村は、たいてい全体的にも活気があって、活動がうまくいきやすい印象がある。この村もそうだといいのですが。
