(前回から続く)堆肥作りも終わり、最後の挨拶をする。下手なラオス語で「今日は来てくれてありがとうございます。沢山の人が参加してくれてうれしいです」と始める。とはいえ、実際のところ、我々は村人からお金をもらっているわけではなく、また技術研修をしたのだから、「お客様は神様です」的な姿勢はおかしいと思っている。
しかし一方で一部の援助関係者に見られる「せっかくいいことをしに来ているのに参加しないなんて(あるいは、研修しても実践しないなんて)」という態度もいただけない。NGOの研修を受けたからってすぐに生活が向上する保証はないし、村人は出稼ぎやらも含めた様々な生計手段を選択統合して生活しているのだ。だからJVCを信頼して時間を割いてくれたことにうれしさはある。
そんなかすかな葛藤のようなものを無意識に抱きながら謝辞を述べていると、それをさえぎってある村人が言う。「我々がお礼を言いたい。技術を教えてもらったのだから」「そうだ。 今まで知らなかったことを教えてもらってうれしい」と別の村人が付け加える。村長によるスピーチではない、自然発生のもの。
やっぱり村はいいなあ(この項終わり)
