前回の話の関連で。参加型開発が開発の中心になって以来、先進国の技術ややり方、通念を押し付けるのでなく、村に既にあるリソースや知識、伝統を中心に据えて村落開発を進めることが常識となっている。これ自体は基本的には間違っていようはずもないのだが、村の伝統だけに則っていたら、女性が発言力を持つことはあまり期待できそうにない。難しいのは、前回の話にもあるように女性自身が必ずしも自分たちの置かれた立場に不満を持っていない場合だ。伝統的な男女の役割の枠組みの中で生きてきて、それに満足している人を、急速に「目覚めさせようとする」ことは、それこそ村を引っ掻き回すことになってしまう。(この項次回に続く)