パーチュア村の青年、ラーと夕方魚採りに出かけた。小船に乗り、ヒンブン川を遡る。「日本では海で魚を取るの?ヒンブン川は僕達の海みたいなもんだ」船の中でラーは得意げに話しをする。一回の漁で魚篭が一杯になるくらい今でもヒンブン川では沢山の魚が取れるという。オレンジ色にキラキラ光るヒンブン川にラーはそっと網を張ると、今度は4mもある竹の棒で力強く水面を叩き始めた。なるほど、びっくりした魚が川中に逃げようとするところを網で引っ掛けるという漁法だ。引き上げた網には体調20cm程の魚が3匹、みごとに引っかかっていた。日が落ちて、辺りが薄っすらと暗くなる頃、村に向けて船を漕ぎ始めた。この日、魚篭は一杯にならなかったのに、ラーは取れた魚を全部私にくれた。