カムアンの村人は多くの場合、仏教と精霊信仰の両方を信じており、その精霊信仰が村人の農業にも大きな影響を与えている。例えば、村によっては田植えの開始に以下のようなきまりがある。
*家長の父母が死んだ曜日には田植えは開始できない。(例えば、父親が月曜日、母親が日曜日に死んだ場合、月曜と日曜には田植えはできない)
*長老により決定される良い日(ワンフー)と悪い日(ワンチョム)があり、悪い日には何をやっても失敗するという言い伝えがあるので、この日に田植えはしない。
この他にも、田植え前には貝を食べないなどの言い伝えがある村もある。ラオ村は以前は上記のような言い伝えが非常に多く残る村だったが、田植え前の忙しい時、何もしないで家にいて寝ているのは時間がもったいないということで、少しずつ上記のような言い伝えを信じる世帯は少なくなっているという。環境の変化とともに、村人の文化も大きな影響を受けていくのだと思うと少し寂しくなった。