クワンクワイ村のSRIが実を付けなかった。乾いてひび割れた水田を見ながら、田の持ち主ピンおばちゃんはそれでも「今年は雨が少なくて苗が枯れちゃって残念だよ。でも、あたしゃSRIが気に入っているんだ。だから来年もまた挑戦するよ」と笑顔で答え、返答する言葉が見つからない。失敗のしわ寄せはいつだって一番末端の人が受ける仕組みになっている。失敗すれば、村人の食べる米はなくなるけど、私を含めJVCスタッフの給与は減るわけじゃない。その矛盾をブンシン、フンパンにも理解してほしいと思うし、だからこそ、ミーティングで失敗を笑って報告するスタッフの姿勢にとても腹が立ち、そしてとても哀しかった。日本人とラオス人、NGOスタッフと村人、互いの間に確実にギャップは存在し、完全に分かり合えることはないのかもしれない。でも、相手の事を分かろうとする姿勢とそれに伴う行動は必ず互いの距離を近づけることができると信じている。