思えばこの4年間、ずっと森林管理について考えつづけてきた。
あの学生のころの、無垢で平板で緻密だった「森林」や「森林管理」へのイメージも、すっかり変わってしまった。援助は、援助団体と政府と村人(あるいは援助対象者)で完結する世界を思い描くだけでは狭量に過ぎる、森には人の欲望の表象があり、どうしようもない魑魅魍魎がたくさん住む世界なのだと、我ながらひと皮むけちまった気がする。これを知らずに森林管理について議論しているとすれば、それはまったくの道化だ。
そんな森林を取り巻く潮の目をじっと読んできたつもりだった。ただ「経済成長」に名を借りた金儲けの渦潮を前にして、しばし茫然とせざるを得ないことが度々あった。自分で潮流を作り出そうともしたが、あまりに自分の力が伴わないし、いま考えれば、ちと無謀だったのかもしれない。
大丈夫。方向は間違ってない。まったく間違ってない。