JVCカンボジアのプロジェクト対象地と、JVCラオスの村との違いを、あえて一言で表そうとするなら、それは森林資源の違いである。
ラオスの村にはまだ豊かな森林が残っており、そこから生み出される森の恵みが生活の支えとなっている。ところが、ここカンボジアにはにはそのような森林がない。カンボジアの人々は農業や出稼ぎで活路を見出さざるを得ず、多くの時間と手間を農業に費やしている様子が見られる。
もちろん、自分は景観から読み取っているだけであって、他にも、マーケット、相互扶助、メンタリティ、歴史、などなど、農村生活の違いを生み出す要因は様々だろう。ただ、ラオスとカンボジアでは、農村開発を進めるにあたって念頭におくべき重点が違うことは、容易に想像がつく。
JVCは農村開発をしている団体というイメージが強いようだが、その農村を支えている社会・自然的背景は、各国でかなり異なっている。つまり、「農村開発」という言葉を使っていて活動していても、共通のフォーマットで活動をしているわけではない。各国の事業担当者が、それぞれの地域の動きを読み、持っているセンスを最大限発揮しながら、農村開発を展開しているのである。