1997年の正月は、ラオス北部のある村で過ごした。
正月気分を味わうために、大晦日は新年を迎える0時までおきていたのだが、村はいつもと変わらない静かな夜を迎えていた。いつまでも自分が起きていることに、自分の娘を夜這いにでもいくんじゃないかと不信に思った村長だけが、眠い眼をこすりながら写りの悪いテレビをみていた。なるほど、1月1日の正月とは、実に西洋的な概念なのだ、と、わかったような気分になったものである。
ところが、今年の正月はラオスで迎えたのだが、大晦日の夜に、ドンちゃん騒ぎの大音量が、町のあちらこちらから聞こえてきた。車で道を走れば、店先でみんなで飲んでいる様子が、あちこちでみられる。何かにかこつけて、酒を飲む理由を見つけてくるラオス人の能力は非常に高いのだが、1月1日の年越しも、そのように過ごすようになったのだ、と、ちょっと感慨深い。
もちろん、町と村の違いはあるので、単純にはいえないのでしょうけどね。