タイから来たFERのスタッフと、ブンフォアナータイ村に行った。ブンフォアナータイ村は、去年の9月に、村の共有林が企業によって一方的に伐採され、牧場に転換される事件が起こった。合意の署名を求めた郡役場と企業に対し、村人挙げて反対の旗幟を鮮明にした。もちろん、ラオスではめずらしいことである。
村人には共有林の権利がないとおもって泣き寝入りしていた村人が、土地森林委譲を通じて自分たちの権利意識を醸成してきた経緯を紹介し、それに応えるように、FERのスタッフが、タイの農民運動の事例や、経済発展によってますます貧困化するタイの現状を紹介する。タイ語とラオス語が入り乱れ、お互いの重厚を高め合う、熱気を帯びたセッションとなる。
最後に、顔に苦悩の年輪を刻んだ古老が、同行していた役人に問い詰める。「これは、政府と人民が解決しなければならない問題だ。あなた方はどうやってこの問題を解決しようとしているのか意見を聞きたい」
剛毅が生み出す圧倒。胸にこみ上げてくる濃厚。
そして、自分の無力さに、ただただ茫然となる。いったい私は何者なのだ?