SRI/フォローアップ
7月中に全ての田植えを終えたSRIだが、洪水の影響調査も含め、フォローアップを行なった。フォローアップでは、追肥を勧めたり、虫害に液肥を使うようアドバイスしたり、といった技術的アドバイスもするが、目的はそれだけではない。SRIの田植えを終えたばかりの田は、通常の密植の田と比べて非常に頼りなく、近くの他の人や、時には家族にまで「こんなので本当に収穫があるの?」と言われたり、からかわれたりすることもある。そんなときスタッフは「もうしばらくしたら分桔してくるから」などと励ましたりする。また、実際に田がよい感じになっている場合は場合で、村人がスタッフに田を見せたい、という気持ちがあるので、アドバイスを必要とされていなくても、やはり時間の許す限り田を訪れて村人と語り合っている。
ラタン・パックワーン/フォローアップ
5月のタイ複合農業スタディーツアーで見学したもののうち、特に関心の高かったラタンとパックワーンの植栽技術について、6月下旬にタイからトレーナーを招いて研修を行った。今月は、特に40日前後で発芽するラランについて、その生育(発芽)状況をフォローアップした。苗床での発芽状況は極めて良好で、それぞれの苗は育苗用のポットに移された。今回タイの講師から学んだこの方法では40日前後での発芽が可能だが、これは非常に早く、通常はその何倍もかかる。現在は各村で数人の代表者が苗の世話をしており、今後他の研修参加者にも苗を分け、いずれは森林に植えて育てることとなる。
養魚/フォローアップ
全村で稚魚の配布を完了。一方アサポン郡では大雨と洪水の発生を受け、池の様子を調査。洪水で魚の逃げ出した池については、返却する稚魚代の減額などを実践者や村長たちと話し合った。
コミュニティー法律研修
昨年に続いてビエンチャンのラオス国立大学法学部より教師と学生を招聘し、村人に土地と森林に関する法律についての研修を行った。レノルは事前にビエンチャンに行き、土地譲渡に際して行使できる権利を村人に教える劇の上演など、村人に法律を教えるにあたって斬新な方法を取れるよう、彼らと打ち合わせを行なった。2週間に渡って対象村を廻り、アサポン郡では洪水のため訪問できない村もあったが、ピン郡では全対象村で研修を行った。
土地問題に関するDVDに字幕挿入
8月下旬、JVCはラオスの大手ローカルNGOがラオスの土地問題に関する30分のDVDに日本語の字幕をつけるのを手伝った。英語から日本語の翻訳と、その日本語の字幕の適切な場面への挿入を、夏の間ラオスに滞在した2人の学生インターンがそれぞれ担当してくれた。
終了前評価/データ収集・調査、分析
7月から実施された終了前評価用のデータ収集・調査を引き続き実施した。プロジェクトのそれぞれの「期待される成果」について、その達成度を測るための指標に応じたデータの収集が主になったが、それに加えてさらに詳しく成果を測るための様々なデータも収集された。例えばSRIであれば、指標である実践者数に加え、1度実施した人が続けて実施しているか、続けて行なった人は面積をどれくらい増やしたか、といった量的データ、そして実施者はSRIの利点や実施のためのステップを理解しているか、といった質的データも収集された。また、成果だけでなく、効率性や持続性といった様々な要素についても、適切であったかどうか検討した。
関係各機関や村人を招いての終了前評価会議は9月上旬に実施される。
洪水緊急支援
8月に入ってからの大雨で、アサポン郡のノイ川が氾濫し、洪水災害が発生した。普段アサポン郡に入る際に通る橋が欄干が見えるか見えないかくらいまで冠水しており、車での郡へのアクセスができないため、郡がボートを用意し、中旬より支援活動が開始された。アサポン郡当局上層部より直接の要請を受け、JVCもスタッフを派遣、食料や水、そしてその緊急支援用ボートのエンジンオイルなど支援した。緊急支援はいったんこれで終わりとし、今後対象村での被害状況を把握し、雨季作での収穫減を補う乾季作実施など、本来の業務を核に据えた支援を行う予定。