農業の活動
SRI田植え完了
6月中に終わらせておきたい田植えだが、6月に降雨量が少なかったあおりを受けて、7月初旬にも最後となるSRI田植えを実施し、その後各村のフォローアップにあたった。7月に入ってもなかなか降雨量は増えず、SRI、慣行農法に関わらず田んぼの様子は若干心もとなく、今後の生育状況が気になる。
田植えを終えて記念撮影養魚研修続報
同じく降雨量の問題で稚魚の配布が遅れていた村でも、養魚モデル農家に稚魚を配布し、フォローアップも行った。魚に与える餌にも色々とあり、市販のフィッシュミールを使う人もいれば、フィッシュミールと米ぬかを混ぜて煮るなど、手のかかることをする人もいる。しかし我々の対象村はあくまでもまずは自家消費を念頭においた粗放養殖ということで、村人に手に入りやすい餌としてシロアリを推奨している。
稚魚の配布を受けた女性 家畜研修とワクチン投与
中旬から下旬にかけて3村で家畜飼育研修とワクチン投与を実施。牛と水牛に対して行った。村人はワクチン1本ごとに小額だが費用負担し、これを村の家畜基金としている。3村のうちの1村では、病気が発生した際にこの基金を使って治療薬を購入するなどの成果が現れている。
雨季果樹支援
雨季のラオスの農村では、山で様々な食用の林産物が取れることや、激しい雨で芽が出なかったり出てもやられたりということで、水がある時期であるにも関わらず(ある意味ではあるから)果樹や家庭菜園があまり盛んでない。今年は要望のあった1村で試験的に果樹栽培を行うこととし、堆肥作りの研修を行ったのち、苗木を配布した。
果樹栽培のための液肥を作る女性たちプロジェクト中間評価
8月に行われる中間評価に向けて、モニタリングを実施した。SRI実践者の数、井戸修理基金の徴収状況、あるいは掘削した井戸に対する家畜避けフェンスの建設状況、さらには米銀行の貸し出し状況などを確認した。
森林の活動
村での人形劇上演
ここ数ヶ月間にわたる練習の結果、活動対象村で人形劇のドラマを演じる準備が整った。しかし、まず我々がやらなければならなかったことは、政府の行政官から上演の最終的な許可を得ることだった。そのために、我々のカウンターパートである郡の行政官が見ている前で、ブルー族のボランティアのメンバー全員と共に、人形劇のリハーサルを行った。その結果として、行政官は若干の台詞の修正を勧告したが、人形劇のドラマの内容に対し行政官から全体として同意をえられた。一部を新しい台詞に差し替えて行った最終練習の後、若者グループ(ブルー族のボランティア)と共に、我々は活動対象村で9 日間にわたって人形劇を上演して廻った。8月は、雨季でボランティアの学生たちの学校が休みに入るため、我々が人形劇を上演できる月のうちのひとつである。
ブルー族の若者グループによって演じられる人形劇我々は人形劇の上演を、対象村全てが少数民族であるブルー族のピン郡で始めた。雨季であるために、日中はほとんどの村人が農作業に従事していることから、人形劇の上演は夜間に行われた。我々が人形劇を上演したそれぞれの村では、老若男女を問わず村中の人々が、この特別なイベントを見にやってきた。我々が上演した人形劇の第一幕は、男の子が森の中で道に迷い、森に住んでいる動物に家に連れて帰ってもらうという、観衆が楽しめる内容であった。この劇は、話し方も工夫して上演の仕方も皆が楽しめるものにしつつ、森の重要性について語っている。第二幕は、JVC森林チームのブルー族スタッフによって脚本が書かれた。その内容は、企業のスタッフと行政官が一緒に村へ来て村長と会い、土地を村人から取り上げるという情況を示唆するものであった。ドラマでは、村長が企業に土地を譲るように圧力をかけられるが、彼は、この計画を受け入れて村が土地を手放した場合に得るものと失うものについて、村人たちに相談するという正しい判断をする。村人たちは話し合いの場を設け、受け入れると村の土地と森林が切られてしまうため、企業に土地を渡さないことを決める。我々の活動対象村のすべては、同じような環境のもとで土地移譲を迫られているため、これらの物語は、彼らにとってはたいへん身近なものとなっている。幕間には、ポスターを使用し、共有地の関する法律について村人たちに伝えた。村人たちは、これらの重要な問題を学ぶと同時に、笑ったり、歌ったり、ときには踊ったりして、このイベントを大いに楽しんだ。村中の人々がこのイベントに参加したことから、我々のカウンターパートである行政官の一人は、「人形劇を使ったドラマは、村人たちが学ぶのに大きな効果がある」とコメントした。ブルー族の若者グループと協力して、ブルー語のみを使ってこのイベントを一貫して開催したため、対象村の人々すべてがその内容を理解できた。
ピン郡の活動対象村7村で人形劇を上演した後、我々の人形劇はアサポン郡に移動した。しかし、2村での上演を終えた段階で激しい雨に見舞われ、他の村にたどり着くのが不可能になった上、ボランティアによって構成されている我々の劇団は、それまでのハードスケジュールによってたいへん疲労してしまったため、この段階で上演を中断しサワナケート市に戻ることとなった。学校が再び休みに入る乾季の12月から1月にかけて、日を改めて残りの村での上演を終える予定である。
人形劇は子どもたちにも楽しめる内容、たくさんの人々が会場に集まったコンケーンでのラオス学会国際会議
7月14日から16日にかけて、ラオス学会の国際会議がタイのコンケーンで開催された。グレンは、土地使用権に関するパネルディスカッションの出演者として、この国際会議に招待され、土地利用計画が策定された経過に関して発表もした。発表の際には、保護林として設定されている地域に開発地域がまたがってしまっているなど、「土地利用計画プログラム」と「土地使用権プログラム」という2つの制度間での調整の欠如という問題を強調した。
プロジェクト中間評価準備
7月の終わりに、8月に予定されていた中間評価の準備として、活動対象村を訪問し、活動の進捗情況を測るためのデータ収集を始めた。この評価過程の一部としてアサポン郡、ピン郡のそれぞれで、郡政府の高官を招いて、会議を開催した。アサポン郡での会議では、6月のPLUPLA研修の結果も参照して、「土地利用プログラム」を進めるにあたって我々が抱える課題や、郡境が村の境と一致しないなどといった問題に関して話し合われた。
アサポン郡役場でJVCと郡の間で中間評価に向けた会議が開催された