SRI(幼苗一本植え)ワークショップ
1,2月の参加型調査を経て新しく加わった10村を対象に、サワナケート市内に村人を招いてSRI(幼苗1本植え)の技術を紹介するワークショップを行った。
車を手配し、前日に各村からサワナケートの町に来てもらい、まずJVCが1月から実施している乾季SRI試験水田を観察してもらい、翌日、県農林局会議室にてワークショップを実施。昨年7月と10月にSRI経験交流に参加したピン郡の行政官の要請で、12月にSRIワークショップを実施し、カムアン県からSRI名人の村人を講師として招いたが、今回もまた彼らを講師として招聘した。また前述のピン郡ワークショップに参加し、この乾季にSRIを行った村人(よく実ったケースと、今ひとつ苦戦したケース)、さらには、試験水田を見て見よう見まねで実施してみたという近所の村人も招きSRI技術に関して良い点だけでなく、苦労した点なども含めて話してもらった。開会の辞は県農林局栽培課課長に述べていただいた。実践者の声に重点を置いた内容で、生産量が上がった一方で、実施に当たっては労働力が必要、傾いた田では難しい、などの意見が出た。このため、難しそうだな、と感じた村人もいたようが、多くの村人が興味を抱いて帰っていった。
どんな農法であれ、万能薬であるかのように喧伝するのは正しくない。参加者は村に戻って他の村人に報告することになっている。彼らを中心に、少しでも実践者が出ることを期待したい。
参加者一同で記念撮影米銀行続報
一年間、安定して米を確保するために米銀行の設置を進めており、4月は真ん中にラオス正月を挟むため、米倉建設のペースがやや遅れたが、それでも支援予定の5村全てでほぼ完成まで漕ぎ着けた。また、下旬にピン郡の10年以上に渡って米銀行を成功させ、米銀行で蓄積した利子を利用して電気など様々な村の施設の購入、設置に充ててきた村の人々を招いて、各村を廻り、成功の秘訣について話してもらった。その上で、それまでに作った米銀行運営のための規則の草稿と彼らのやり方を照らして、変更したり、やはり据え置いたり、といった議論を行った。よって、規則は大筋は似ているものの、村ごとに少し異なったものになっている。
規則も大事だが、成功させようという気概、あの村でできたのだから、我々の村も、という想いを抱いてくれることを意図した。5月には米倉を100%完成させ、各村人から原資となる米を集め、JVCからの支援米を投入していよいよ米銀行がスタートする。
10年以上に渡って米銀行を運営してきた村の成功体験に聞き入るP村の村人たち養魚研修続報
3月に引き続き、ピン郡の6村にて、養魚の技術を学びたいため池の所有者と話し合いを持ち、その中でもモデル農家として参加する村人を選定した。各村でモデル農家が選ばれた。うち1村では、昨年7月にのJICAが実施している養殖プロジェクトのモデル農家との経験交流を行ったが、これに参加した地を訪問した村人が、「我々がやってきたのはただの放流、養殖ってのは技術を用いるもんなんだ」と力説していたのは興味深かった。今後は植物プランクトンを増やすための堆肥作りなど、技術研修に入っていく。
養魚池と、その所有者の女性水支援続報
3月から本格的に深井戸のが、既報の通り3月に13村で13基掘削、そして4月にはさらに2村で計4基掘削を試みた。しかしピン郡の1村では、砂地のためどうしてもうまく掘削できず、業者が諦めると通知してきた。これに対応して、他の業者を3名ほどあたったが、すべての業者に無理であろうと断られた。この村に関しては深井戸設置ができないことから、他の方策を検討していく。
また、他の村の井戸では、水質検査を行った結果、砒素が検出された。県の水衛生課の職員とともに村を訪れ、以前からある井戸も含めて水質検査を行うとともに、砒素の危険について説明をしてもらった。この検査により、一帯が全て砒素に汚染されているわけではなく、部分的なスポットで汚染されていることがわかった。村人が使用することのないよう、この井戸からはパイプを抜き、さらに井戸を掘ることとした。掘削終了と水質検査の結果判明は5月になる。また、この村では素掘りの浅井戸が2基あり、深井戸のリスク(砒素や故障)を鑑み、この2基と、さらに村人が新たに掘るもう1基の浅井戸のため、セメントリングの作り方の講習会を行った。講習翌日訪れると、さすが村人はなんなく自分たちだけで次々とリングを作っていた。
力を合わせてのセメントリング作り人形劇研修準備 −人形作り−
4月はグレンの配偶者であるローダリータに手伝ってもらい、ブルー族の青年グループとともに紙から人形を作った。彼らの放課後を利用して毎日行い、計1週間を要したが、週の最後には全員が人形を完成させた。人形劇の台本作りも仕上げ段階に入った。JVC森林チームはそれぞれ別の台本を用意した。また、我々の人形劇の参考にするため、ホンケオがビエンチャンで別のNGOの土地森林問題に関する劇を見てきた。
自分たちで作った人形の出来映えに満足。この後、服などを着せる。小学校での環境教育
K村小学校で課外授業を行った。子どもたちは川や森についての歌を歌い、村の生活にとても多くの恩恵を与えてくれる森林についての絵を描いたり、ゲームをしたりした。
森の絵を描くこどもたちK村や周辺の村では現在、多くの森がゴム植林に変わりつつある。残された森を将来も守っていけるように、森の登録や資源管理研修に向けて準備を進めている。
チャンパサックへの村人スタディーツアー
月末には、別のNGOの対象村の村人の話を聞きに、チャンパサック県へのスタディーツアーを行った。5村から8名の村人が参加し、森林を守るために籐などの林産物を栽培することによって共有林を守る手法など、多くのことを視察し、学んだ。また、NGOの研修を受けた村の法律ボランティアにも会い、ゴム植林に村中の森を切られてしまい、深刻な影響を受けた村人の体験を聞いた。
南部の村人が実践している林産物栽培を見学するビエンチャン気候変動ワークショップ
グレンが月末にビエンチャンで開催された議員、森林局、NGOなどの市民団体を対象にした気候変動のワークショップに参加し、カムアン県とサワナケート県での土地割譲に伴う森林伐採に関するJVCの経験について発表を行った。