6村で参加型農村調査実施
ピン郡6村、アサポン郡4村の計10村の新規村のうち、1月に参加型農村調査を実施したアサポン郡の4村に続き、ピン郡の6村でも参加型農村調査を実施した。3年間15村にて活動を行う予定だが、これでその全ての対象村で参加型農村調査を終えたことになる。
今回の6村はすべてが中高地ラオ族と言われる少数民族(ブルー族)の人々の村という点、そして植林企業の進出による土地森林取得問題という点では共通点がある。一方で、灌漑設備のある村(壊れているが)が1村あったり、50世帯足らずの小さな村から100世帯を超える大きな村、街道から外れた内陸村と、街道沿いの村など、多様性も見られる。こうした道路/町へのアクセスの違いは、現金収入の可能性の大小とも関わってくる。また土地森林取得問題にしても、多少の補償を受けた村と受けていない村などの差異があり。一部の村では植林企業に対して強い調子で意見を言う村人も目立った。
また、同じ土地森林問題でも、近隣村同士で境界線問題を抱えており、その両方が対象村と言うケースもある。村の雰囲気にしても、村の大きさとも関連してくるが、非常に団結力の強そうな村、あまりそうでもなさそうな村といった違いも見られた。今回のデータをもとに、今後各村での活動を組み立てていく。
米銀行続報
昨年8月から取り組んできた米銀行がいよいよ大詰めを迎えている。
1村で米銀行の規則について再度村人と確認し、村人の大多数の賛成を得たので、米倉建設へと進むことになった。3月中に村人が米倉の屋根以外を建設し、JVCがトタン屋根と釘の類を支援し、完成させる。その後3,4月での資本米徴収とラオ新年(4月中旬)後から5月くらいを目途とした貸し出し開始を目指す。
米銀行:米銀行がいよいよ本格的に動き出すので、改めて米銀行のシステムを説明。米銀行は大体、以下のようなステップで設置されます。米が不足して来る6月は田植えの時期とも重なり、ここで米を貸し出して、10月以降の米の収穫で利子つきで返却していきます。この利子が溜まっていくと村の基金となり、村の寺や学校の建設などに使用できるようになります。
1)米銀行委員会、規則の設置
2)米倉の建設(資材や労働力等は村の方で出す。JVCからは村では手に入らない釘などの資材のみ)
3)参加する村人(通常は村の相互扶助の活動のため、全世帯が入る)は参加代として20キロ位(この量は村の話し合いによって異なる)を各世帯から入れる。
4)JVCからは村人の世帯数に応じて米を支援。
5)6月の米が不足し、田植えが始まる頃に米の貸出を行う。貸出量は村で話し合いで決める。
6)11月〜12月の米の収穫後に利子(20%など、村毎に話し合いで決まる)付で米の返却を行う。
7)米銀行の収支について村内会議で委員会から報告
乾季のJVC稲作試験栽培
事務所より13キロのところにある水田を借りて、乾季のSRI(幼苗一本植え)栽培を実施。試験栽培として、田を半分に分けて2種類の品種を植えた。田植えは1月末に行われたが、雑草取り、追肥などで2月も度々試験水田に訪れた。順調に推移しており、近隣の伝統農法の田と比べても、緑が濃く、より美しく繁っている。
自然資源カレンダー研修
森林チームでは引き続き自然資源カレンダー研修を行った。ピン郡の新しい対象村にて、土地法や森林法などの紹介を含めて行ったが、新しい対象村の村々にはベトナムの企業による植林が拡大しており、どの村でも熱心な議論があった。
村の森は利用林、保護林などに区分することで持続的に利用していくことができる。と同時に、村人も森を正式登録することで、自分たちの森を守っていくことができるようになる。
支援者と村人の森の交流
ラオスの森の活動を支援し続けている地球の木がラオスの村を訪問し、森の交流を行った。今回は、絵本作家の田島征三氏も同行し、小学生に木の実を使った絵本の紹介をするとともに、村人と一緒に森を歩き、森の中にある木の実や虫など様々な「あるもの」探しをした。その後で、魚保護エリアで昼食を村人と一緒に食べて交流を行った。
活動の計画会議
月末に半期会議を行い、主に上記参加型農村調査から得られたデータをもとに、農業チーム森林チームともに1年間の活動予定について話し合った。両チームともお互いに疑問点や助言などを出し合い、1年間の道筋が決定した。





