\n"; ?> JVC - ラオスMonthly Report (2010年1月) - ラオスマンスリーレポート

ラオスMonthly Report (2010年1月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2010年3月23日 更新

4村で参加型調査

11月、12月にピン郡6村、アサポン郡4村の計10村で行った視察調査に続き、アサポン郡の4村で参加型調査を実施。2村が中高地ラオ族と言われる人々の村で、残り2村は低地ラオ族の村。また、前者2村は街道から外れた、交通のアクセスの悪い場所にあり、後者2村は街道に面している、といった違いがある。一方で各村とも生活、生計上の問題は概ね似通っており、米不足、水不足、家畜の死、林産物の減少といった問題がどの村でも挙げられる。しかし、問題の程度や原因、そして問題への取り組みにはやはり村ごとに少しずつ違いが見られ、そこをどう汲み上げていくかが重要になってくる。また、土地問題に関しては、あまり問題のない村と、企業による土地取得による森林、林産物の減少を訴える村とに分かれ、明確な違いが見られる。

今回は参加型調査が初めてという若いスタッフも多く、日本留学から現場復帰したラオス人リーダーのフンパンが監督指導するかたちでの訓練を兼ねた実践となった。日本で農業技術に加えてリーダーシップについても研修を受けてきた成果か、以前以上に頼もしくなっており、当初は戸惑いが見られた若いスタッフだが、回数を重ねるごとに自信をつけていったようである。

話し合いながら村の地図を描く村人話し合いながら村の地図を描く村人

4村で井戸支援活動

昨年はプロジェクトの開始時期の関係から、雨季に井戸の修理を行ったが、乾季は井戸を掘る最適の時期。地下水の水位が非常に低くなっている3月、4月に掘って水が出れば、1年中いつでも出る可能性が非常に高い。この3,4月の井戸建設に向けて、3村で井戸を掘る場所について話し合うとともに、将来の故障に備えた基金の設立について話し合った。どの村でも基金設立の合意が得られ、村によっては委員も徴収金額も早々に決まった。そこまで進行の早くない村でも、2月中には進めてもらい、3月の掘削に備える。また、1村で井戸の修理を行った。

壊れていた井戸の補修を行った。直った井戸で記念撮影壊れていた井戸の補修を行った。直った井戸で記念撮影

家畜ワクチン研修/接種フォロー

11月と12月に家畜ワクチン研修とワクチン接種を行なったが、実施当日不在だった村人もいたため、K村から再度の研修リクエストがあった。同村では、累計約100頭の家畜がワクチン接種を受けた。同時に今後の持続性のための基金作りの話し合いも行っており、6月の再接種の際には本格的に基金が設立される予定。

ワクチンの温度管理のため、早朝に実施ワクチンの温度管理のため、早朝に実施

自然資源カレンダー研修

先月末に引き続き、1月も自然資源カレンダー研修をアサポン郡の対象村3村で行った。村人や一緒に村での活動を行っている政府行政官は、ともに、土地と森林に関する様々なラオス国内法の改正点、とりわけ「共有地の地権」という概念について多大な関心を抱いていた。企業と村人の間で土地を巡る問題の起きている村では、村人の自然資源に対する権利や、企業との土地問題について、かなり興味深い議論が行なわれた。村人は我々にいかにして会社から土地を守ろうとしてきたかを語ってくれた。またある村では、法律や森林を守る術について学びたい、ということで、隣村の村長もやって来た。

人形劇トレーニング

ブルー族の若者による人形劇の活動を進めている。今月はラオス国立大学の林学部内のMCU(Mobile Conservation Unit:移動自然資源保全ユニット)をサワナケートに招いた。彼らは人形劇やその他の伝達手段を通じて、村人が森林保全について楽しく学べる方法を作り出すための、双方向的ワークショップを行っている。MCUは学校の冬休み期間にサワナケートに訪れ、ブルー族の若者のボランティアチームに、農村での人形劇の上演の仕方、人形を使ってどうやって自然資源の保全を伝えたら良いかについて教えた。1週間に渡った研修の最後には、ブルー族若者ボランティアチームはA郡の2村を訪れ、実際に村の人達に人形劇や、その他の楽しく学べる方法を用いたパフォーマンスを上演した。初めての上演だったが、非常にうまく行き、女性や子どもを含む非常に多くの村人が見に来た。自分たちの言葉であるブルー語で演じられる、楽しく、そしてためになる劇を観覧し、また参加した。今回の研修を通じて、村内のいろいろな村人を巻き込んでいく上でこうした双方向的活動が持つ力の大きさが非常によくわかった。今後は、活動している対象村向けのオリジナルの脚本を書いたり、人形を作るなどのたくさんの仕事が待っている。

人形を使って、どうやって演じるか、皆必死。人形を使って、どうやって演じるか、皆必死。


村での人形劇には多くの人が楽しみながら、観覧村での人形劇には多くの人が楽しみながら、観覧

南部国際NGOネットワーク会議

人形劇の研修を終えてすぐ、JVC森林チームはチャンパサック県で行われた、ラオスで土地問題に関わるNGOの会議に参加した。森林と土地に関する権利にまつわる困難な問題について経験交流を行なった。また、他のNGOが村人の森林を守る能力を高めるため、どのようなことを行っているかについても学ぶこともできた。