同国での感染者数は増え続けています。5月17日時点の感染者数はこちらからも確認できます。

感染拡大を防ぐことが急務ですが、特に都市部から離れた農村部などでは情報が届かず、人々の間では不安が増しており、根拠のない噂や誤った認識による混乱、精神的なストレスがある一方で、ほとんど危機感を持っていない人もまだまだいるという状況があります。
そんなアフガニスタンの、特に農村部にて、JVCは現地パートナーYVOとともに予防・啓発アクションを開始しました。第一報はこちらから。その続報はこちらから。

初動から2ヶ月ほどたった現在、この対策キャンペーンはJVCが現地パートナーとともにピース・アクションを行っている5つの郡にも広がっています。これらの村にはスタッフが自ら出向いていくのではなく、それぞれの村の青年リーダーたちが担ってくれました。ここにも、私達が活動地の村人とこれまで築いてきた関係性が生きています。たくさんの写真がスタッフに届いたので、各村でどのように予防の呼びかけがなされたのかがよく伝わってきました。これを通して村の暮らし(服装、道、建物、お店、乗り物など!)を垣間見ることができ、大変興味深いです。

村のボランティアさんの呼びかけで、啓発セッションを実施。後ろに広がるのは美しい小麦畑村のボランティアさんの呼びかけで、啓発セッションを実施。後ろに広がるのは美しい小麦畑

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【新型コロナウィルス関連】
アフガニスタンでのCOVID-19対策キャンペーン 続報!

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2020年4月 9日 更新

前回の記事でお知らせしたように、アフガニスタンの現地パートナーYVOは、COVID-19拡大防止に乗り出しました。

アフガニスタンでは、感染者が最も多いのはイランに接しているヘラート県、そして首都のカブールが続きます。私達の活動地ナンガルハルで確認できている症例はまだ少数ですが、確認できない患者や、保健衛生や医療施設の不足、それらへのアクセスの困難を鑑みると、予断を許さぬ状況です。

今回のキャンペーンに協力してくれるのは村のボランティアさんたちですが、なんと、JVCとYVOが実施している識字教室の先生と生徒さんたちです。3月に入り、ちょうど一年間の授業が終わって修了式が予定されていたところに、この度の新型コロナウイルスの影響が国内でも広がり始めたので、急遽、覚えたての文字を駆使して自分たちの地域での啓発キャンペーンを実施してくれることになりました、素晴らしい!!YVOスタッフたちはただちに計画や予算の変更を行い、街のお店が次々と閉まっていく中で、キャンペーンに必要な物資の調達に走りました。

ジャララバード事務所の対策会議ジャララバード事務所の対策会議

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4月1日のWHOの発表では、アフガニスタン全国でCOVID-19の196名の陽性者、5名の死者が報告されています。
これ以上の感染拡大を防ぐことが急務です。特に都市部から離れた農村部などでは情報が届かず、不安でたまらない、自分が感染しているかどうか分からない、という精神的な負担も増大しています。

特にアフガニスタンは長年にわたる紛争により公衆衛生の体制なども整っておらず、また、感染者が2万人超、死者も1500人を超えるCOVID-19の感染拡大が報告されているイランと国境を接していることもあり、パンデミックの危険にさらされています。

このような状況のなか、"自分たちの知見と経験を活かし、少しでも何か動きたい!"という現地からの強い意志で、先週から現地パートナー「Your Voice Organization(YVO)」とCOVID-19感染防止への支援を計画しはじめ、現在準備を進めています。

完成したポスターや配布キットとともに。事務所内でも、手洗いや消毒など、かなり徹底しています

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