\n"; ?> JVC - 【健康教育】集まれ!歯みがきキャンペーン - アフガニスタン最新情報

【健康教育】集まれ!歯みがきキャンペーン

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2016年1月14日 更新

JVCアフガニスタンは、都市部から離れた農村地で唯一の診療所を運営する一方で、病気診療だけでなく病気"予防"に力を入れるべく、村人と協力して地域保健の活動をしています。
その一環で、学校を拠点として健康教育も続けてきました。学校は教員と子どもたちが集まる公共の場所なので、健康に関するメッセージを伝える格好の拠点となりえます。学校での学びを、子どもたちが家族にも伝えていくことも期待しています。

JVCはナンガルハール県のクズ・クナール別名シェワ郡で活動中!JVCはナンガルハール県のクズ・クナール別名シェワ郡で活動中!

これは大事な点ですが、私達が活動している場所・シェワ郡の大部分は都市部から遠く、山があり、川があり、岩場があり、ヘビもおり、道路が整備されておらず車も通れないといった、危険がたくさん詰まった場所でもあります。(こちらの記事「まるで映画の世界?ワクチン接種員の道のり」も御覧ください。)

怪我が病気をしても最寄りの診療所が何キロも先、という状況なので、自分たちで怪我や病気を防ぐことがまずは一番大切なことです。そこでJVCは学校でも応急処置の練習や、健康に関する作文を掲示する壁新聞活動など、医療施設やサービスが行き届かない場所で自分たちの命や健康を守るために必要なノウハウを伝えています。

学校の近隣は岩場や、崖、川など、危険もいっぱい学校の近隣は岩場や、崖、川など、危険もいっぱい
車が通るのも難しい車が通るのも難しい

12月末(アフガニスタンのカレンダーでは日本のお正月にあたる時期は特別ではないので平日でした)、繋がりのある4つの学校で、歯みがきの大切さを伝えるキャンペーンを実施しました。歯みがきの大切さと、正しい磨き方を伝えました。JVCスタッフが、その学校の先生と上級生と協力してデモンストレーションをしたのちに、歯ブラシと歯磨き粉を配りました。

今回の対象者は合計1000人。多くの先生と子ども達が参加することが出来ました。送られてきた写真を見て、日本側はびっくり、こんなギュウギュウ詰めで... 教室が足りず、広いホールのような施設もないので、今は冬ということもあって、校庭に出るのも寒かったのかもしれません。

女の子たちもぎゅうぎゅう詰め...女の子たちもぎゅうぎゅう詰め...
男の子たちもぎゅうぎゅう詰め...男の子たちもぎゅうぎゅう詰め...
廊下で説明。後ろの子たちは聞こえないのではと心配になります...。廊下で説明。後ろの子たちは聞こえないのではと心配になります...。
皆ではみがき練習したよ~皆ではみがき練習したよ~

健康的な歯で、笑顔あふれる生活を送りましょう!健康的な歯で、笑顔あふれる生活を送りましょう!

現地のスタッフからの報告によると、キャンペーン実施にあたり「毎日きちんと歯磨きをする子?」と聞くと、手を挙げる子は少なかったようです。当然、虫歯など歯のトラブルも多くありますが、歯の治療ができる医療施設が近くにないこともあり、虫歯はただ引き抜いてしまうことが多いのです。改めて歯磨きの習慣をつけることを強調し、彼らの信仰しているイスラム教でも「歯を大切にすること」が推奨されているということなので、宗教的観点からもその大切さをアピールしました。