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第六回 運転手、ナビ・ジャンさん

2015年度アフガニスタン事業インターン 竹村 謙一
2015年5月20日 更新
ベテランのドライバーです!ベテランのドライバーです!

(今回紹介するのは、ジャララバード事務所で運転手をしているナビ・ジャン・ムリアカールさんです。趣味はクリケットとレスリングというナビ・ジャンさんに、これまでの人生について語っていただきました)

私は現在57才、ジャララバードの生まれです。父も運転手をしており、私は小さい頃からその手伝いをして、やがて運転手になりました。24才で結婚、4人の娘と4人の息子がいます。そのうち4人はすでに結婚し家族を持っており、最近ももう一人、息子が婚約しました。

旧ソ連軍によるアフガン侵攻までは、私たち家族は平和に暮らしていました。しかしソ連軍の侵攻によって、私たちはパキスタンのペシャワール近郊の難民キャンプに移りました。そこで私は日雇いのバス運転手として働きました。一日25パキスタンルピー(現在のレートで約25円)の給料で家族を養わなければなりません。あるとき、家の目の前で私の6才の娘が交通事故に遭ってなくなりました。私たちはいまだにその場所を忘れることができません。

日雇い運転手として3年働いた後、ペシャワールのアラブ系NGOの運転手として雇われ、やがて常勤スタッフとなりました。そこで8年間過ごしたあと、ようやくソ連が撤退したあとのアフガニスタンに戻りました。ジャララバードで二つのNGO運転手を勤めたあとは、個人タクシーの運転手をやりました。その後、2006年からJVC事務所の運転手として働いています。

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(ここでナビ・ジャンさんの一日を紹介してもらいましょう)

朝は4時に起きます。お祈りをしたあと、30分ほど体操をしてから朝食をとり、5時半に自転車で家を出て事務所に向かいます。事務所では、まず車のエンジンオイルや冷却水を点検します。そして車の掃除をしてから、スタッフを迎えに街の中を回ります。事務所に戻り、それからゴレーク村の診療所に向かいます。朝8時に到着し、日によって診療所からワクチンを届けたり、女性グループや地域保健員、保健委員会の活動を回ります。診療所ではスタッフの食事も用意しますよ。午後2時にはジャララバードに戻ります。車のメンテナンスのために修理工場に寄ることもあります。明日に備えて車を掃除したら、自転車でわが家に帰ります。一日の仕事を終えるとき、満足感を覚えます。仕事でつらいのは、車を運転中に目の前を横切る人がいたり、進路を邪魔されたりする時です。

(日本のみなさんへメッセージ)

JVCで働くことで、日本と日本の人々に親近感を覚えます。これからも日本の方々が世界で支援を必要としている人たちを支えていってくれることを願っています。