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「今日はジャララバードにとって破滅的な日だった」

~4月18日のISによる自爆攻撃を受けて~
アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2015年4月28日 更新

JVCの事務所があるアフガニスタン東部のジャララバードの都市中心部で、4月18日、一般市民が少なくとも35名死亡、100名以上が負傷する大規模自爆攻撃がありました。

イスラム過激派組織「IS」に忠誠を誓う武装勢力が犯行声明を出しており、同国で「IS」が犯行声明を出したのは今回が初めてと言われています。JVC現地スタッフの親戚の方々もこの事件に巻き込まれ、また、私たちがまさに活動している村の人々も亡くなり、皆さんが悲しみに暮れています。JVCスタッフも負傷者の献血を手伝うため家族や知り合いを連れて病院に駆けつけ、対応しました。

以下、ジャララバード事務所の治安/総務担当・サビルラから、事件当日に以下のメッセージを受け取っているのでご共有いたします。

治安/総務担当のサビルラ治安/総務担当のサビルラ

『2015年4月18日、ジャララバードでは4件の爆発が起こり、そのうちもっとも大きなものはジャララバード中心街のカブール銀行への自爆攻撃だった。他の、アフガニスタン銀行、他の場所での爆発は大きなものではなかったが、それでも少なからぬ死傷者が出た。カブール銀行への攻撃は朝8時頃に起こった。アフガン国家警察やアフガン国軍の人々が給料受け取りのために銀行の開店を待っていた。

またこの日は民間診療所の医者たちも診療所を開いており、たくさんの患者たちもいた。この場には私の義理の父もいたが、彼は無事だった。自爆攻撃により多くの人が死亡し、負傷した。犠牲者たちはナンガルハル県立病院へ搬送された。

JVCのスタッフは無事で、活動地から戻った。また非番だった事務スタッフにも連絡をとり無事を確認した。しかし、JVCスタッフであるリアズ・アフマドの近親者、ジャハン・ミールの親戚が巻き込まれ死亡した。私の出身地であるメムラ村出身の村人や、ゴレーク村(JVCの活動地)の4人の村人も。その一人、マシャホル・ハーンの2人の息子も死亡した。この息子たちは、つい先週結婚式をあげたばかりだった。活動地にいた同僚のワハーブは、4人の遺体がゴレーク村に戻ってきたと電話で私に話した。

タリバンは今日の攻撃への関与を否定したが、ISが関与を認めた。すなわちISはアフガニスタン国内で犯罪行為を開始したことになる。

今日、小野山さん(JVCアフガニスタン事業統括・東京勤務)と話したあと、リアズ・アフマドとジャハン・ミール、そしてゴレーク村の長老に連絡をとり、JVCからのお悔やみを彼らの家族に伝えた。

今日は負傷者の献血のために私の家族や近所の若者たちを伴って県立病院に行き、そこで過ごした。何百人もの人たちが今日の攻撃による負傷者のために献血に押し寄せている。彼らは何時間も献血の順番を待っている。

報告によれば33人が死亡し100人以上が負傷したとされているが、私が見たところ実際の犠牲者はもっと多いと思われる。

今の気持ちを言葉で表せない。これまで、今日ほど泣いたことはなかった。私の息子と同じ4才の子どもが負傷し、その兄弟も死亡した。女性たちは、愛する人の死や負傷に泣き叫んでいる。今日はジャララバードにとって破滅的な日だった』