JVCでは、日本とアフガニスタンの市民社会とが協働で、助成を通じてアフガニスタンの市民社会の支援を行う「アフガニスタン市民社会サポートファンド(仮称)」の仕組みづくりを進めてきました。
その仕組みづくりにつながる第一歩として、JVCは、2013年3月からアフガニスタンの市民社会を代表する市民社会組織(Civil Society Organization:CSO(注))のネットワーク組織の能力を強化するための事業を、日本の3つのNGO団体(ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)、難民を助ける会(AAR Japan)、シビルソフィア(CS))と連携して開始しました。
この事業は、同国のCSOネットワーク組織が地方CSOの能力強化研修を行うことを通じて実務能力が高まることで、地方も含めたCSO間の連携が促進されることを目指すもので、今年を含め、今後3年間かけて、この目標に向けた活動を続けることを計画しています。
このたび、地方CSOの能力強化研修を行なう2つのCSOネットワーク組織、アフガン救援開発調整機構ACBAR(Agency Coordinating Body for Afghan Relief & Development)とアフガンNGO調整局ANCB(Afghan NGOs'Coordination Bureau)から、それぞれの代表が来日し、事業の進捗や今後について議論をすることができました。
3月と4月は準備期間となったため、アフガニスタン国内での本格的な研修は5月からスタートしています。まずは研修指導員のための勉強会が行われたあと、研修では、NGO法、税法、平和と和解などの科目を学習します。首都カブール以外の地方の州レベルでも研修やワークショップが行われており、のべ50名以上の男女が参加しました。
今後も、日本とアフガニスタンの関連団体と連携して、さらなるサポートを進めていく予定です。
(注)「市民社会組織」:NGO、住民組織、労組、メディアなど市民社会の多様な主体が広く含まれます。