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2012年10月 2日

アフガン出張レポート 【6】 教育担当アジマールの思いの巻

震災支援担当/ アフガニスタン事業担当 谷山 由子
2012年10月 2日 更新

本日の出張レポートは、2002年12月から2007年の5月まで、アフガニスタンと日本を行き来しながら事業を担当してきたスタッフの谷山由子さんが書いてくれました。

いつも感情的にならず紳士的な教育支援担当のアジマールは、活動の打ち合わせで私から質問攻めにあっても表情ひとつ変えず、二歩も三歩も引き気味になって私の言いたいことを聞き、それから譲歩した自分の意見を言うところがあります。

今回の出張で、その彼が本当にやりたいことをやれているのか聞いてみたくなり、滞在2日目の昨日さっそくミーティングをもってその思いを聞いてみました。すると、これまで学校でやってきた中で一番大事だと思っているのは、中高生対象の"応急手当"トレーニングだと語ってくれました。

止血の手当てを説明するトレーナー(左)止血の手当てを説明するトレーナー(左)

JVCは2008年度以降、学校での教員研修と並行して、村の診療所の医師や地域保健員と協力し様々な健康教育を行ってきました。正確には、生徒を指導する教師にまず理解を深めてもらおうと健康教育ワークショップを年に1~2回開いてきました。

その後、地域保健活動がより病気予防に重点が置かれる中、多くの村人への理解を広めるために学校へのアプローチも強めることになりました。その活動が、毎月生徒が自主的に健康に関する作文を書いて投稿してもらい優秀な作品を学校の掲示板に掲示する壁新聞活動であったり、年に2~3回開く"応急手当"トレーニングだったりします。

止血についての説明図止血についての説明図
傷の手当ての実習の様子傷の手当ての実習の様子

そもそも、なぜ"応急手当"に固執するのか、一般的な必要性はわかりますが医師でもないアジマールが(といっても獣医の資格はあるが)優先順位を一番にした理由を聞くと、学生のころ実習でよく自分の村がある地域を回っていて、けがをした村人が出血を止められず命を落としたり、適切な処置ができないまま放置した骨折の腕がゆがんでいたりする人たちに会ったからだと教えてくれました。

病院が遠くてすぐに行けなくても応急手当さえできていればなんとかなったと思えるケースをいくつも目の当たりにし、その頃から応急手当について自主的に勉強をするようになったそうです。そして、JVCが健康教育を学校でやると聞いてぜひこれをやりたいと思い、JVCに入って2年目に提案し私に(実際にはJVCに)承認してもらえ実現することができた、というのです。

アジマールアジマール

応急手当の必要性を語るアジマールはその後、実際にどんな内容のトレーニングなのかを解説書のイラストや写真入を交え、えんえん30分近く説明をしてくれました。

今回は私が聞き役になって彼の熱のこもった話を聞かせてもらいましたが、今までこれが不足していたことを反省しつつ、アフガンの担当者がやりたいことを軸に発見すること、それが村人の知恵であったり潜在的な可能性であったりするものをもとに、次へのアプローチの鍵を導き出せたらいいなあとぼんやりと考えていました。