\n"; ?> JVC - 村で活躍する伝統産婆さん - アフガニスタン最新情報

村で活躍する伝統産婆さん

看護師 上住 純子
2003年1月30日 更新

ゴシュタ郡ラガ村はジャララバードから51キロのところにある。

この村のマレック(村の首長)であるジアグルおじいさんは緑のターバンが目印だ。そして、いつも巡回診療に行った際に必ず何か小道具を持って現れる。1回目の訪問では、カットという縄と木でできたベッドのようなベンチのようなもの、2回目は、JVCの車が田んぼにはまって出られなくなっていた時に救世主のように大きな岩を持って、助けにやってきてくれた。3回目は、きこりのような斧を肩に担いで、4回目はランプを3つ持って、5回目は鍬とショベルを持って現れた。次は何を持って現れるかと密かに楽しみにしている。

この村は、約250世帯あり同じ一族の集まりということである。みな礼儀正しいのがかなり気持ちいい。この村で、伝統的産婆の3人と会う事が出来た。その中の一人サルカイさん(45歳)に話を聞いた。伝統的産婆はパシュトゥー語では、ダヤと呼ばれている。サルカイさん、45歳。子どもは女5人、男3人いる。

1、どうして産婆になったのですか?
「母親が産婆をしていたので、自然にダヤの仕事を覚えて、自分もなったんだよ、もう15年程産婆をやってるけれども、この村にも自分が取り上げた子どもがいっぱいいるよ。何人くらいかって?そんなのいっぱいいたから分からないなぁ、夜中でも呼ばれたら行くよ。それが私の仕事だからね」

2、これまで、大変だったお産はありますか?
「今まで1度も街の病院へ行くように言ったことはないね。どんなお産でも取り上げられるよ。注射も時々するよ。」

3、妊娠中の女性もチェックするの?
「お腹を触って診てるよ。子供の大きさや位置でいつ頃生まれるか分かるよ。私は妊娠15日目の胎児でも分かるよ。」(妊娠15日では通常分からないが...)

4、 実際の仕事はどんな感じですか?
「子どもが出てきたら、まず泣くかどうかを診るね。で、へその緒を糸で縛ってきれいなカミソリで切るんだ。そう言えば、去年他の村の産婆がへその緒を切る時に下に牛の糞を置いて、へその緒を牛の糞でマッサージしてから、切るという方法をとっていた人がいたって聞いたよ。そんなのは汚いからダメだよ。私はしないね。」

話をしている最中でも、自分が取り上げた子どもが来ると、診察をしてあげてくれと言って気にかけている。世話好きな人柄というか、太っ腹というか、姉御のような人だった。かぎタバコをやりながら、アフガンおばちゃんの中でもひときわ輝いているように見え
た。

この村での、ダヤのシステムについて、マレックのジアグルに聞いてみた。産婆を選ぶ際、候補者をシューラ(評議会。長老達、女性が参加するのかどうかは未確認)で話し合って産婆に認定する。マレックの一存では決められない。産婆は、村にとって重要な存在で、近くに病院がない(女性のスタッフもいない)村では必要性も高いとのこと。話を聞いたダヤも含めこの村には3人のダヤがいる。もちろん毎回巡回診療に出席してくれて仕切っている。