【no.290 特集-1】 生き残った私たち
これまでも会報で報告してきたとおり、JVCは2011 年3 月11 日に発生した東日本大震災の被災者支援のひとつとして、宮城県気仙沼市に発足した災害ボランティアセンターの運営支援を行なってきた。現在はこの間の活動で縁ができた同市内沿岸部の地域で活動を深めつつある。現地で活動してきたスタッフからの報告とともに、これまであまり国内の災害支援に携わることがなかったJVC がなぜ今回の震災支援に関わるのか、発災から5ヵ月が経過した今、まずはいち早く活動を開始した気仙沼市に絞って、改めて私たちの考えを整理し、あわせてこの先の関わり方を展望する。また、発端の源は同じではあるが、原発故障による被害拡大に苦悩する福島県における活動については、JVC の考え方と具体的取り組みについて次号以降に報告したい。(編集部)
- JVC「らしさ」を生かせる国内支援とは?(事務局長 清水 俊弘)
- 生き続けるという試練をともに(緊急支援担当 下田 寛典)
- 小さくても、人は支えになれる(緊急支援担当/昨年度東京事務所インターン 長畑 凪)
活動概要:
宮城県気仙沼市災害ボランティアセンターの運営支援
活動の目的
気仙沼市においてボランティアの受入を担う気仙沼市災害ボランティアセンターの運営を後方支援することで、外部からのボランティアの受入調整や実際のボランティア活動を円滑に行なわれるようにする。
活動期間
2011年3月30日~ 7月末
3月20~25日 | 初動調査 (SHARE と同行、清水・下田) |
3月30日~ | 災害ボラセンの支援開始 (下田・金・長畑) |
5月6日 | JVCボランティア活動(1) |
6月10日 | JVCボランティア活動(2) (鹿折地区鶴ヶ浦へ) |
6月11、12日 | 鹿折地区の方々と蔵王温泉へ |
7 月~ | 鹿折地区での地域支援へ (山崎、岩田) |
気仙沼市の被害(市発表資料より)
死者:1,000 人、行方不明者数:414 人(8/3 時点)
住家被災棟数:12,914 棟(6/19 時点)
被災世帯数: 9,500 世帯(4/27 時点・推計)