新年初めての南相馬出張3日めで、初雪が降りました。天気予報では、平野部で10センチは積もると言っていたそうですが、それ以上と思うほどの積雪で、なれない弓木道での車の運転にびくびくしながらその日は移動しました。
小正月でもある成人の日の1月14日に、小高区の耳谷(みみがい)地区で開かれた餅つき大会を見てきました。天候の関係で避難先からの移動が難しく地区の方の参加は残念ながら多くはありませんでした。地元の行事というよりも南相馬で稲田を復活させようと福島の有機農業関係者やNGO関係者、研究者の方々が小高区の有機農家、根本洸一さん(75歳)を中心に集まり、気持ちを新たにした、という集まりでした。
10時半ころから参加者も加わって臼と杵で餅つきが始まりました。お昼頃にはついた餅や手作りのご馳走を囲んでの交流会は大変にぎやかでした。総勢50名近くの参加者も収まる広間はこれまでずっと冠婚葬祭も含めいろいろな地元の催しがもたれた部屋だったのでしょう。
床の間や障子の桟(さん)には、小正月に飾る「団子さし」が飾られ賑やかさを増していました。「団子さし」というのは、小正月に豊作を祈願して行う行事に使われるもので、赤い色をしたミズキの枝に紅白の団子を刺して冬の花がない季節に花が咲いたように見せる飾りのことです。
2013年度、南相馬市では稲の作付けが昨年、一作年とつづいて禁止となりました。これは、農協や行政の意向というよりも、南相馬の農家を代表した方々の、安全を期してもう一年ようすをみたいという思いがあったからのようです。
稲作をしたいという農家の方もいる中で、地元の農家の方々のいろいろな思いを共有し合う場が、この餅つき大会をきっかけに広がることを期待したいと思います。
南相馬のことならなんでも首を突っ込みたがる谷山由子からの報告でした。