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2012年11月 2日

市内に設置されている食品の放射能測定所を見学してきました

震災支援担当/ アフガニスタン事業担当 谷山 由子
2012年11月27日 更新

この日、南相馬の有機農家、杉内和子さんと市内の放射能測定所2か所を回ってきました。

やはり、日々進歩していますね。

最初に行ったJAそうまの"旬のひろば"では、2週間前から3分で出荷物の食品検査ができる機械を導入したそうです。和子さんもしばらく検査に来ていなかったので初めて見たと言っていました。生産者が出荷しやすく、購入者も安心して地元産の物が手に入れられる仕組みができてきた、ということでしょうか。

放射能測定センター「とどけ鳥」の入り口。住民が誰でも気軽に入れるようになっています。放射能測定センター「とどけ鳥」の入り口。住民が誰でも気軽に入れるようになっています。

もうひとつは、A&S福島(アクティブ・アンド・セイフティー福島)の事務所を引き継ぎ、6月1日にオープンした放射能測定センター・南相馬(愛称:とどけ鳥)です。ここはチェルノブイリ救援・ 中部が運営し、一般の方からの食品だけでなく水や土壌の測定も受け付け、線量計の貸し出しや南相馬市の放射線量マップの作成などの活動もしています。

旬のひろばの職員の方が、「まったくゼロということはありません」「いくらかの値が示される中で、地元でとれた食べ物を口にする人が自己管理するのが大事なんじゃないでしょうか」「確かに県外のものを食べれば安心とは言いますが、やはり地元のものを食べてこそ力が湧いてきます。きちんと検査して、自分で食べることを管理していくことが大事だと思います」と言っていました。

計測中の機械の様子。ディスプレイに数値が表示されます。計測中の機械の様子。ディスプレイに数値が表示されます。

また、とどけ鳥では、検査した結果について利用者の方に心配が残らないよう、数値だけを示すのではなく必要な場合は助言や説明をすることもあるそうです。たとえば、政府が示す基準値はあるけれども、どのくらいの数値が出ているものをどれだけ食べればある程度安全かをお話しするそうです。

以前は測定所の数が少なく、地元でとれたものを食べていいかどうか迷っている、あるいは食べないようにしているといった話はよく聞きましたが、身近で検査が受けられるようになり口にできるものがわかってきました。孫に食べさせられるかどうかなど、まだまだ不安のタネはつきませんが、それでもひとつ安心材料が加わったのは確かです。ひとつずつ、安心の灯を増やしていきたいものです。